第25話
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「へ…………」
「だって、その狼さんと鬼ゴッコしてるんでしょう?それとも隠れん坊かしら?うふふ、とっても楽しそうだわ。」
レンの言葉を聞いたロイド達全員は脱力した後
「確かに………そう言えなくもないですね。」
「はは、なかなか面白い嬢ちゃんだな。」
「えっと………何があるかもわからないからちょっと連れて行けないんだ。ゴメン………家の中にいてくれないかな?」
ティオは静かな表情で呟き、ランディは陽気に笑い、ロイドは忠告した後申し訳なさそう表情で言った。
「もう、つまらないわ。”彼”が直っていなければタイクツしないですむのに………仕方ないから今日もあっちに潜ってソバカス君と遊んであげようかしら?それともガラスのお城に遊びに行ってみようかしら?」
「あっちに潜って……?」
「ガラスのお城……?」
「うふふ、こちらの事よ。そうだ―――まだ名乗っていなかったわね。うふふ……レンって呼んでちょうだい。本当はお姉様と一緒に紹介したい子がいるんだけど。あいにく両足を怪我してておじいさんの治療を受けてるの。」
「そ、そうなのか。(人形かなにかの話かな………?)」
(他に誰が来ているんでしょう………?レンさんが”お姉様”と呼ぶのはプリネ姫、エヴリーヌさん、セオビットさん。プリネ姫は皇女としての仕事で忙しいでしょうから、比較的自由な立場にある2人のどちらかでしょうね………それにレンさんが紹介したい子って………”アレ”だと思うのですが………”アレ”を修理できるなんて、それほどまでに技術力が高いのでしょうか、この工房の主は。)
レンの話を聞いたロイドは戸惑いながら頷き、ティオは考え込んでいた。
「うふふ、どうやら狼さん、とっても頭がいいみたいね。ちょっと遊んでみたいけど………レンはもう大人だからあんまりワガママは言わないわ。頑張ってね、支援課のお兄さんたち。」
「あ、ああ………ありがとう。」
「レンちゃんも気を付けてね。」
そしてレンは門を開けて屋敷の中へと入って行った。
「そういやお嬢やセティちゃんたちの知り合いか?お嬢たちの反応を見る限り、知り合い同士のようだが………」
レンが去った後ランディはエリィ達を見回して尋ね
「え、ええ。知り合いの娘さんよ。」
エリィは一瞬慌てた後答え
「………私はある場所で出会って知り合いました。」
ティオは静かに答え
「えっとね、レンは……むぐっ。」
シャマーラは説明しようとしたがセティに口をふさがれ
(シャマーラ。ロレントを起つ前にリウイ様から伝えられたでしょう?クロスベルでレンさんと出会って知り合いに聞かれても、レンさんの正体は黙っておいてほしいと。)
(っと、そうだった。
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