第25話
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りね。」
「へっ………ようやく現れたか。とっとと成敗して―――」
エリィは真剣な表情で呟き、ランディは攻撃を仕掛けようとしたが
「………待ってください。その子………敵意を発していません。」
ティオが制止をかけた。
「へっ………」
「……ここはわたしに任せてください。」
「私も一緒に聞いておきます。」
そしてティオとセティは狼に近づき
「お、おい………!?」
「馬鹿、何やってやがる!?」
ロイドは驚き、ランディは警告した。
「大丈夫………平気です。」
「ええ………どうやら私達と話をしたかったようです。」
「…………………………」
白い狼は黙ってティオとセティを見つめた。
「………やっと会えましたね。」
「私達に会いに来たみたいですけど、何か伝えたい事があるんですか?」
「………ウルゥ………」
「なるほど………」
「………そう、………やっぱり………」
白い狼が一鳴きするとセティは頷き、ティオは納得した様子で呟いた。
「ティ、ティオちゃん!?」
「それにセティちゃんまで!?」
「2人とも言葉が―――わかるのか!?」
2人の様子にエリィ達は驚き
「まあ、エルフの血を引くセティ姉さんなら動物の意思はわかるよ〜。」
「………ただ、ティオさんがわかった事には驚きましたが………」
シャマーラは苦笑し、エリナは静かな表情でティオを見つめていた。
「言ってることが何となくわかるという程度ですが………それで………何を伝えたいの?」
「グルルルル………ウルゥ………グルルルルゥ………」
「え………それって………」
「そう………わざわざ教えに来てくれてありがとう。」
白い狼の意思を知ったティオは驚き、セティは微笑んだ。そして狼はロイドの前に来てロイドをじっと見つめた後遠吠えをした後、素早い動きで次々と段差を駆けあがって行った。
「あっ………!」
「しまった………!」
「ちっ………あんな所に行くのかよ!?」
狼の行動にエリィとロイドは驚き、ランディは舌打ちをし
「「…………………………」」
ティオは呆けた表情で黙り込み、セティは考え込んでいた。
「ティオ、セティ………”彼”は何を言ってたんだ?たしかに俺達に何か伝えたいみたいだったけど。」
「その………ニュアンスだけを伝えると……『最後の欠片はこの先に』………」
「『後はお前達次第だ』………―――だそうです。」
「最後の欠片………!?」
ティオとセティの話を聞いたロイドは驚いた。
「ええ………そんなニュアンスでした。信じるも信じないもロイドさん達次第ですが。」
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