第25話
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ごめん。)
(まったく………大切な事だからあれほど忘れるなと言いましたのに………)
セティに小声で注意されて謝り、エリナは呆れた後
「………実は以前私が創ったアクセサリーが売り切れて、レンさんが売り切れたアクセサリーを前から欲しがっていたようで、私達のお店でどうしても創って欲しいとおっしゃったのでわざわざ新しく創ったんです。………その縁で知り合ったのです。」
セティが咄嗟に嘘をついてランディに説明した。
「ほ〜………ん?ってことはあの嬢ちゃんは異世界の人間か?」
「ええ、そうですね。」
「……………………」
一方ロイドは真剣な表情で考え込んでいた。
「なんだよ。狐につままれたみたいな顔して。」
「何か気になる事でも………?」
ロイドの様子に気付いたランディとティオは尋ねた。
「いや……大した事じゃないんだけど。あの子、最後に『支援課のお兄さんたち』って言ってなかったか………?」
「「「……………………」」」
そして答えたロイドの説明を聞いたエリィ達は考え込み
(………まあ、イリーナ様の妹であるエリィさんが所属している部署なんですから、知っていてもおかしくはないかと。)
(フフ、そうですね………)
(というかなんでこんな所にいるんだろう?チキさんがいるラギール商会の店舗ならまだわかるけど。)
エリナは納得した様子で呟き、セティは苦笑し、シャマーラは首を傾げていた。
「あ………」
「何であんなガキンチョが俺達のことを知ってんだよ?」
(……レンさんが支援課を知っていたのは意外でしたね……エリィさんがいるから両親から知らされていたんでしょうか?)
一方考え込んでいたエリィは声を上げ、ランディは目を細め、ティオは静かな表情で考え込んでいた。
「まあ、クロスベルタイムズを見て支援課の事を知ったのかもしれない。それで俺達がそうだと気付いた可能性はあるけど………それにしたって不思議な子だなっと思ってさ。」
「ふむ………」
「……まあ、とりあえず狼型魔獣はこちらの方には来ていないみたいだ。いったん、三叉路まで戻って鉱山町の方に向かおう。」
「ええ、わかったわ。」
その後ロイド達は再び鉱山町に向かって歩いて行くと、トンネルに入った。するとトンネル内に遠吠えが聞こえ、ロイド達は遠吠えが聞こえた方向に向かい、トンネルを抜けた。すると―――
「あ………」
「いた………!」
高い段差の上に白い狼がロイド達を見つめていた。
「グルル………」
そして白い狼は段差から飛び降りて来た。
「くっ………」
狼の行動にロイドは武器を構えて警戒し
「白い毛並み………”神狼”の伝承の通
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