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ルを越える種類も存在する。大陸の原生生物の中でも足が速く、性格は好戦的。視界に入ると即戦闘に突入するが、特別に強いと言う訳ではない。

 この時点で既にその辺の雑魚を狩ってレベリングしたキリトはLv.4。対してノービス・ルプスのレベルはおおよそ3〜4程度。ソロで十分対応できる範囲だ。
 キリトは周辺を素早く見渡し、乱入されそうな生物がいないのを確認すると背中のアサルトライフルを手に握った。現在のキリトの装備はアサルトライフルとナイフの二つ。これは全プレイヤーが初期状態で装備する構成だ。

 このゲームにはクラスが存在し、最初はアサルトライフルとナイフを装備する「ドリフター」から始まる。ここから経験値を得ていくことで更にクラスが派生し、どのクラスへ進んだかによって大きく装備品が変わってくる。
 今の所キリトが目指しているのは、「ドリフター」から派生する上位クラスの「コマンド」。なんとこのクラスは男の浪漫である『二刀流』だけでなく『二丁拳銃』まで使えるという浪漫の塊のようなクラスなのだ。男キリト、特に『二刀流』には凄まじく惹かれてしまった。

 では他のクラスは浪漫がないのかというとそうでもない。「ドリフター」から派生するクラスは他にも二つあり、アサルトライフルはそのままに男の浪漫の一つ『大剣』を装備できる「アサルト」と、これまた男の浪漫である『ビーム大砲』とナイフで立ち回る「フォーサー」がそれだ。

(まったく……このゲームの開発者は浪漫を解しすぎだろ。どのクラスになるかで何度もスレが大荒れになったぞ……)

 いや、下らないことに気を割かれている場合ではない。この大陸には「巡回型」というあちこちを動き回っている原生生物もいる以上、キリトが今隠れている場所もずっと安全ではない。意を決したキリトは、戦闘突入前にあらかじめアーツを使用する。

『クロムアーマー』

 胸元に手を掲げてそう唱えた瞬間、全身をうっすらとした光が包みこむ。これは一定時間物理防御力を上昇させるアーツだ。このゲームではアーツが通常攻撃以外の『必殺技』のようなもの。一度使用すると再発動までにリキャストが必要だが、防御は早めに上げておいた方がいいというのがキリトの経験則だった。

「……よし、行くぞ!!」

 一気に駆け出したキリトはナイフを抜き、こちらに反応しきれていないノービス・ルプスに向かって突き出した。突撃のモーションを自動で検知したシステムが、再びアーツを発動させる。

「スリットエッジッ!!」
『グギャアアアアアッ!?』

 ナイフアーツ『スリットエッジ』。敵の側面に命中させると必ずクリティカルになる、初手でよく使われるスキルだ。最初の一撃を成功させたキリトは焦らずにルプスと距離を取り、アサルトライフルでHPを削っていく。
 しかし
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