遊戯王ARC-V 千変万化
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のは父さんなんだ。
「父さんのことを知っているの!?」
「えっと、榊遊勝先生、遊勝塾っていうのを開いていて、デッキはEM、マジシャンみたいな格好をしているけど」
「父さんだ。やっと見つけた。父さんもいるなら、みんなを笑顔にするなんて簡単さ。超一流と一流のエンタメデュエリストが揃ってるんだから」
「遊勝先生がよく話していた遊矢君なのね」
「どんなことを話したのか気になるんだけど」
「みんなを笑顔にするのを頑張ってるけど、それ以上にカードを愛しているって。捨てられているカードでデッキを作って、それでデュエルに勝利する。使われるモンスター達も、喜んでいるって」
「あ〜、うん、確実に父さんだ。捨てられたカードでデッキを組んだのを知ってるの父さんだけだし」
はじめは、EMが使いにくくて使えるカードを探して捨てられているカードを拾い集めていただけなんだけどね。だけど、どんなカードにだって輝ける方法があることを知って、EMを輝かせる方法を見つけた。見つけたけど、そのおかげでオレのEM達を使うわけにはいかなくなった。誰も持っていないカード、ペンデュラム。オレが書き換えてしまったカード達。誰にも見せるわけにはいかなく、父さんとのデュエルとしか使えないカード達。だけど、あれ以上に見ている人たちを笑顔にできるカードはない。
「まずは救助作業だな。それから治療を行って、みんなを笑顔にするのは最後だ」
「待って、私も行くわ」
「瑠璃!?」
「ごめんね、お兄ちゃん。お兄ちゃんの考えもわかるけど、彼の考えの方が私には合ってるの」
そう言って瑠璃と呼ばれた少女は鳥獣族のエクシーズモンスターを特殊召喚して、その背に乗り、オレの首元を掴ませて空を飛ぶ。
「ちょっ!?」
「それじゃあ、お兄ちゃん後でね」
「瑠璃ぃ!?くっ、榊遊矢!!瑠璃に傷をつけたら許さんぞ!!」
首がしまって言い返せないどころか、窒息しそうになっているので先に体勢を整えるところから始める。鳥獣族エクシーズモンスターの足首を掴んで、逆上がりの要領で勢いをつけて飛び上がり、瑠璃と呼ばれた少女の隣に捕まる。
「ブハァ、窒息するところだった」
「へぇ、すごいね。あの状態から飛び上がるなんて」
「これでもアクションデュエルのチャンピオンだからね。あれぐらい出来て当然さ。オレの住んでいるところの遊勝塾はオレがデッキ構築なんかの座学を、父さんの友人の塾長がアクションデュエルの立ち回り方を実技で教える形だからね」
「すごいのね。あれ、でも私と同じぐらいの年齢だよね?」
「この前15になったばかりだよ。10歳からプロとして活躍して、12でチャンピオン。そこから2年半、チャンピオンと塾の講師と中学生を掛け持ちで活動し
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