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遊戯王ARC-V 千変万化
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驚く。そこにいたのは、オレと同じ顔をした男だった。

「オレと同じ顔だって?」

「貴方も、ユートじゃないの?」

背後に庇っている柚子がそんなことを言う。じゃあ、この娘は柚子じゃないのか。まあ、守るのに変わりない。

「分が悪そうだ。今日の所は引かせてもらおう。魔法カード、ヴァイオレットフラッシュ」

オレと同じ顔をした男が魔法カードを発動させると紫色の閃光が発せられ、収まった頃には男の姿は消えていた。

「瑠璃ーー!!何処にいるんだ!!」

「お兄ちゃん!?」

「そっちか!!っ、ユート?だがそのデュエルディスクは奴らの、両手にデュエルディスク?」

柚子に似ている女の子がお兄ちゃんと呼んだ相手が混乱している。

「とりあえず、オレには君達と敵対する気はないよ。それより、あの制服を着た連中はどうなってる?」

「あ、ああ、でかい機械族モンスターは全部あの赤い竜みたいなモンスターが倒した。今は大人しくしているがいつ動き出すかわからない」

「ああ、ウリアはオレが召喚したモンスターだ。放っておいても大丈夫だけど、あまり近づかないように」

「そうか。あのウリアとかいうモンスターのおかげで被害が格段に減った。制服組だが、ほとんどが撤退したようだ。今は救助活動中だ」

「そうか。なら、オレは避難所には行かない方が良さそうだから救助に回るよ。ああ、できればデュエルディスクを貸してくれないかな?あいつらから奪ったやつだと判別しにくいでしょ?」

「いいだろう。予備のディスクだ」

投げ渡されたディスクと奪ったディスクを交換して、再度同じ布陣を整える。

「あの、あなたの名前は?」

「オレかい?オレは、榊遊矢。世界一のエンタメデュエリストを目指してる男さ!!まずはこの街のみんなを笑顔にしてみせるさ!!」

「ふざけるな!!笑顔だと?この惨状を見ろ!!故郷を滅ぼされて、笑顔になどなれるわけがないだろうが!!」

「いいや、笑顔にしてみせるね。デュエルは侵略や復讐の道具なんかじゃない。最高の娯楽なんだから。昨日までの君だってそう思っていたはずさ」

「それは、だが、現実を見ろ!!今の俺たちに必要なのは笑顔なんてものじゃない!!奴らを滅せる力だ!!貴様もその力を俺たちに貸せ!!」

「確かに戦士である、あろうとする君はそうだろう。だけど、戦えない者達だっている!!そんな人たちが心折られ、生きる希望を失わないように笑顔が必要なんだ!!だから、オレはオレの戦い、みんなを笑顔にするエンタメデュエルをやめるつもりはないさ」

「エンタメデュエル、それに榊って、もしかして遊勝先生の?」

オレとそっくりな男に狙われていた瑠璃と呼ばれた女の子が父さんのことを知っていた。つまり、あの時見えた
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