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新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
2巻
決戦日の昼と夜
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屋上に行こうか蒼太」

「はい。確か昨夜の伝言を預かっていましたな」

人がいない屋上にはいるはずのない滝川が居た事で、俺は人除けの結界を張ってから昼食を空間から出すと滝川も今までの接待で疲れたのか蒼太が渡したドリンクを受け取った。

「ゴクゴクゴク・・・・ぷはぁー、助かるよ一真っち。これでまたゼストの接待疲れが無くなったぜ」

「俺としては聞きたい事があるからな、新しい監視役と他に面倒な奴が来たんだろう。俺らを襲ってきたヴァルガ三兄弟だったか・・・・パワーバカだったから、こちらとしては非常に戦いやすかったぜ」

「一真っちから見ればヴァルガ達は雑魚と言う事か。だがまあソイツよりも厄介な奴が来てしまったけど、今俺がここにいる事は流石にゼストには知られていないだろうよ。多分な」

「魔族もだが勇者の一族からの決闘についてもある程度知ってるだろう?で、新しく派遣された三兄弟を殺したし勇者の一族が何人かこの街に潜り込んでいる事や俺らの修行に関してもだろ」

滝川の任務は澪を監視する役目であり、追加魔族が派遣されて倒されても役目は変わらない。滝川は焼肉を食べに行った翌日から来ていないが、上が下した命令が厄介らしいな。ヴァルガ達の命令内容は、澪の覚醒を促すだけではなく護衛も含まれたはず。澪が死んで内に眠るウィルベルトの力が失われるような事態だけは避けたいみたいだ。

「つまりだ、ヴァルガ三兄弟を瞬殺しちまった俺らと決闘する奴らも澪を狙っている。そちらとしてはいざと言う時には介入するんだろ、澪を殺す奴は実力行使で排除するんだろうし例えそれが柚希であってもか」

「ハハハ、流石は一真っちだな。俺らの気持ちまでもが丸分かりとは、神族で上位神で異世界から来た創造神黒鐵。一真っちが死ぬ事はないが、もしも死んだ場合は俺達の協力関係も無効となるだろうが死なないんだろ?」

「おうそうだ。俺は死なない体を持ちながら、どんな勢力が敵になろうとも排除するまでだ。お前はその時になったら脅迫されたとでも言ってろ、まあこちらが負けるはずがないし俺と深雪が戦うんだ。俺らの辞書に敗北と言う文字が無い事をな」

「それを聞きたくてここに来たようなもんだ、そろそろゼストに勘ぐられると思うから俺は撤収するぜ。精々相手側が瞬殺されないよう願っておくわ」

そう言って人払いの結界を消して、滝川は去って行ったが昼食を食い終わった所で備品室にいた。しばらくすると備品室を出る為に鍵を開けてそのまま廊下へと続く扉を開けようとしたら目の前に柚希が立っていた。蒼太もいるが、俺と柚希は表ではクラスメイトでも裏では敵同士。しかも今日も休んでるはずだが、柚希は無言で備品室の中へ戻るようにしてから鍵をかけた。

「柚希・・・・今更であるが何用だ?」

「お願い一真・・・・
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