第11章 フェザーンへ 前編
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と言って交代に入った。
私は2時間後にセットしたタイマーを横目で見ながら眠りにおちようと瞬間だった
ニコルソン少尉がいきなり
「中尉!
こっちに来てください!」
と私を眠りまであと一歩の淵から引きづり出してきた
私はすぐに起きて監視席に行く。
ニコルソン少尉は双眼鏡を見ながら
「中尉。
これやばくないですか?」
と言って双眼鏡を渡してきた
私も双眼鏡を見る
サーマル画面の真ん中に映るのは吸引器のような管の形をしたもので何かを吸っている人が移った。
私は双眼鏡から目を話し、ニコルソン少尉と思わず顔を見合わせた
双方ともに
大変なものに合っちまった
という感覚であっただろう
我々は独断で引き続き監視し、できる限りの情報を得て上層部の判断を仰ぐことにした。
0733時
グレン情報分析官は荷物をまとめて統合作戦本部へ足を向けた。
本来の訓練をいったん中止しニコルソン少尉はグレン情報分析官の後を追って監視
私は彼の部屋を捜索することにした。
ホテルに入るなり掃除のおばさんにわざとぶつかって部屋のカードキーを奪う
怪しまれないように転んでしまったおばさんをいかにも親切そうに偶然そうに助ける。
そして、一直線に非常階段を使って目標の部屋に向かう
ベテラン情報分析官であればあるほど注意深く、慎重だ
だからその経路に何か仕掛けがしてあっても否定はできない。
そういうこともあり、ルームサービスの更衣室に忍び込んで、制服を着て、髪形を整え、化粧を薄くして、血色の悪い感じのルームサービスになりきる
これも全般で教わった技だ
部屋の前で手袋をはめる
彼の部屋には荷物の運搬とルームサービスの朝食の回収という名目で侵入
最初に入った時に対侵入者用の仕掛けを探す。
カフスボタンに忍ばせた妨害電波をオンにする
これで部屋の中の電子機器は使い物にならなくなる
長時間付けると人体に悪影響が及ぶことを除けばかなりよく使える代物であった。
捜索10分、片付け3分、撤収2分
合計15分で作業を完了させる。
まずは問題のトランクの中身だった
開くと、中は着替え・本など普通のものが入っていたが、その中身の厚さとトランクの厚さが明らかに一致していなかった
トランクの中の板を外すとそこが開いた
私はその中にあるものを見て驚愕した
そこにあったのはサイオキシン麻薬とその吸引器だった!
予測はしていたが実際に見ると開いた口がふさがらなかった
私は小型カメラでそれを映して、元に戻そうとした時だった
下のほうから書類が数枚飛び出しているのがわかった。
私はそっとそれを引き抜くとそこには同盟語で書かれた書類が入っていた
パッと見はただの注文票のような書類であったが、よくよく光に照らしてみると特殊インクで書かれた字が浮かび上が
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