第11章 フェザーンへ 前編
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挺強襲連隊の隊員で私がエル・ファシルで共同作戦を組んだ時の士官たちだった
彼らは全員がタキシードかスーツを着ておとなしく座っていたが明らかにグレン情報分析官を監視しているのが見て取れた
政治家の長々とした演説が終わり立食会が始まった時だった
彼ら3人が動き出した
包囲網を描くようにグレン情報分析官に接近する
私はただ見守るしかなかった
万が一に備えて腰に設置した拳銃に手をかけようとした時だった
私から一番手前にいた准尉がいきなり倒れ、残りの2名も姿を消してしまった
私は微妙に困惑していたがすぐに准尉が倒れた方向から悲鳴が聞こえた
私は遠巻きにそれを見ていたが目立った外傷はなくなぜ倒れたかがわからなかった
しかし、彼の首の右側があざのようにみるみる赤くなるのが見えた
それを見て私は悪寒を感じた
それは教習課程で習った吹き矢による毒殺方法で起きる現象だった
私はニコルソン少尉にグレン情報分析官を見張らせて残りの2人と中央情報局の訓練を受けたであろう「ハンター」を探した
中央情報局作戦部には約1個大隊くらいの人員の暗殺作戦チームが言うといわれている
特殊作戦コマンドや中央情報局破壊工作課は帝国・フェザーンの要人暗殺を請け負うが彼らは「国内」での暗殺を請け負う
対象となるのは「二重スパイ」が基本だがそのほかにも「政敵」も含まれる
彼らは中央情報局破壊工作課職員や特殊作戦コマンド隊員から「ハンター」と呼ばれている
私は危険を承知でそれに挑んだ
するとニコルソン少尉から
「非常階段方面でタキシードが3人
何か遺体袋のようなものを運んでいます。」
という誘導に従って私はそっちへ急いだ
ニコルソン少尉の誘導のおかげでやつらが来るであろう経路で待ち伏せした
やつらに監視カメラを使わせないために物理的に監視カメラを破壊した
待つことたったの3分
装飾が施された通路の40m向かい側から人影が確認された
私はゆっくりとPPK-22のスライドを引く
すぐに、3人のタキシードを着た大男が遺体袋のような袋を背負って歩いてきた
私は敵の不意を衝くためにアルコールの飲みすぎで道に迷ったようにふらふら歩いた
意を決して角を出る
向こうは一瞬びくっとしていたが何食わぬ顔で通り過ぎようとした
しかし、遺体袋に入っていた隊員が目を覚ましたのかいきなり大声を上げ始めたのだすると
左端にいた身長190近い男がいきなり胸元からサプレッサー付G12拳銃を取り出して私に向けてきたのだ!
私はすぐに柱に身を伏せた
その瞬間に私のいた横の壁に3発実弾が着弾した
私は続けざまにそいつに向かってPPK-22を2発撃ち返した
その時の敵の顔はまさに面食らったといってもいいだろう
私がまさか拳銃を持っており、まさかローゼンリッター連隊員と
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