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罪作りなボイス
6部分:第六章
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に投げアウトを作っていく。守備では大活躍だった。
 ただしだ。バッティングは。
 送りバントは見事にこなしていく。だがヒットはなくだ。凡打ばかりだった。
「まあ送りバントさせてるからな」
「仕方ないですか」
「俺もそこまで要求しないさ」
 そうだとだ。先生はマネージャーに話す。黒いヘルメットに白いユニフォーム、この乾式野球部のユニフォームを着てベンチに座っている。
「今日も守備は見事だしな」
「送りバントもちゃんとしてくれてますし」
「三振もない。二番バッターはそれでいいんだよ」
 二番は二番の役目がある。一番が出たら送る。これもメインなのだ。
 だからだ。それでいいとしてだ。
 監督としてだ。試合を進めていた。
 試合は進みだ。九回裏になった。点数は同点だった。

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