第33話
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「そんな内緒話をする都合のいい場所がいくつも持っているのに、何でさっきわたし達が話をする所がない事に困っていた事に真っ先にその話をしてくれなかったのですか。」
レンの説明を聞いたランディは驚き、ティオはジト目で指摘した。
「ワジお兄さんが部屋の提供を申し出なかったら、レンの別荘を提供するつもりだったわよ?――――それじゃあレンも行ってくるわね。」
「お、おい、行ってくるって一体どこに――――」
レンの答えにランディが戸惑っていたその時レンは議長邸へと向かい、レンに気づいたマフィア達は入り口付近を阻んでロイドとエリィの時同様の台詞を口にした。
「ようこそ、”黒の競売会”へ。招待カードを見せていただきますか?」
「ええ、これでいいかしら?」
マフィアの確認に頷いたレンは金の薔薇が刻まれたカードを渡した。
「………確かに。念の為お名前を伺ってもよろしいですか?」
「―――ユウナよ。ファミリーネームや身分はパパたちから絶対に誰にも話すなって念押しされているから言えないのだけど……この競売会はそこまで明かす必要はないのでしょう?」
「ええ、それはもちろん。」
「それではユウナ様。どうか存分に、今宵の競売会をお楽しみになってください。」
偽名を語ったレンの確認の言葉に頷いたマフィア達は道を開け、レンは議長邸の中へと入って行った。
「オイオイオイ……!堂々と真正面から入っちまったぞ!?つーか、何で小嬢がロイド達が使った招待カードとは別の招待カードを持っているんだよ!?」
一方その様子を見守っていたランディは信じられない表情をし
「…………レンさんはあの”Ms.L”なのですから、よく考えてみたら資産家として有名な”Ms.L”自身に招待カードが来ていてもおかしくありませんし、”Ms.L”が持つ人脈を活用すれば招待カードの一枚や二枚、簡単に手に入りますね。」
「言われてみればそうだな………ったく、何で俺達に教えなかったんだよ………」
ジト目で呟いたティオの推測を聞いたランディは納得した後疲れた表情で溜息を吐いた。
こうしてロイドとエリィ、そしてレンは”黒の競売会”の潜入を開始した――――
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