第33話
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も、まだお父様とお母様には内緒にしている関係なんだけど。」
マフィア達に微笑んだ後説明した。
「ゴメン、僕が君の身分に釣り合わないばっかりに………でも、きっと事業を成功させてご両親にお嬢さんをくださいって頼めるように頑張るから……!」
「ふふっ、期待してるわね。」
一方ロイドはエリィの嘘の話に合わせた。
「コホン……失礼しました。」
「それではガイ様、お連れ様。どうか存分に、今宵の競売会をお楽しみになってください。」
そしてマフィア達は道を開け、ロイド達は議長邸の中へと入って行った。
「……どうやら潜入には成功したみたいですね。」
「ああ……後は二人が無事に戻ってくるのを祈って待つだけだな……って、小嬢はどこに行ったんだ?」
その様子を遠目で見守っていたティオと共に安堵の表情で溜息を吐いたランディだったがレンがいない事に気づいて周囲を見回した。
「え…………さっきまでわたし達の傍にいたのですが………」
「ったく、このタイミングで独断行動とか勘弁してくれよな。ティオすけ、小嬢のエニグマに連絡してどこにいるか聞いてみたらいいんじゃねぇか?」
「そうですね。」
溜息を吐いた後提案したランディの提案に頷いたティオはレンのエニグマに通信をかけた。
「―――うふふ、案外早く気づいたわね。」
「レンさん……今、どこで何をしているんですか?」
「ロイドお兄さん達をいつでもサポートする為に”準備”をしているわ。後10分したら戻ってくるから、そのまま待っていて。」
「は、はあ………?」
「小嬢は今何をしているんだ?」
戸惑いながら通信を終えたティオにランディは不思議そうな表情で訊ねた。
「はあ……それがロイドさん達をサポートする為の”準備”だと。」
「何だそりゃ??」
そして10分近く経つとレンが二人に近づいてきた。
「二人ともお疲れさま。」
「レンさん、一体どこで何を―――――え。」
「何だぁ?随分とシャレた格好に着替えたが、何なんだその恰好は。」
自分達に近づいてきたレンの服装――――普段身に纏っている服と同じ色である大人の色気を思われる漆黒色を基調とした色のフリフリドレスを身に纏い、肩までそろえていたいつもの髪形をユウナと同じ髪形にして更にサングラスをかけたレンを見た二人は驚いた。
「ふふっ、似合うかしら?」
「一体どこでそんな服装を………というかどこで着替えたんですか?」
「うふふ、この近辺にはレン―――”Ms.L”や”Ms.L”の代理人名義で購入したレンの別荘がいくつかあってね。そこの中でここから一番近い別荘で着替えたのよ。」
「ハアッ!?」
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