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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第33話
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いぜい3人が限度だと思うわ。」

ワジの忠告を聞いたティオとエリィ、レンはそれぞれ納得した様子で頷いた。



「それと、一応パーティーだからフォーマルな格好をした方がいいね。ま、僕みたいな格好をして悪目立ちするってのもアリだけど。」

「さすがにそれは遠慮しとくよ。―――なあ、エリィ。パーティー向けの服装だけどどこかで調達できる場所はないかな?」

「それなら、下のブティックがちょうどいいと思うわ。前に来た時に使った事があるし、私が立て替えておくから。」

「いや、それは………」

「あら、何だったレンが立て替えておくわよ?お金なら捨てても困らないくらい持っているし。」

「レンさんの場合は洒落になっていませんよね。」

「つーか、捨てるくらいなら俺が拾うっつーの。」

エリィの申し出を聞いたロイドは戸惑っている中、レンの申し出を聞いたティオはジト目になり、ランディは疲れた表情で指摘した。



「大丈夫よ、レンちゃん。そのくらい私にさせて頂戴。それより問題は、潜入するメンバーでしょう?」

「ああ………そうだな。クジ引きかジャンケンで決めるってのもアレだしな………」

エリィの指摘に頷いたロイドが考えこんだその時

「おいおい、何言ってるんだ。少なくともお前は確定だろうが。」

「えっ………」

ランディが意外な事を口にし、ロイドを呆けさせた。

「今回の件、一番拘っていたのはロイドさんですし………わたしたちのリーダーですから行くのは当然ではないかと。」

「それにはレンも同感ね。」

「で、でも………」

「もう、ここは素直に引き受けておきなさい。見てみたいんでしょう?クロスベルの”歪み”の実態を。」

「―――わかった。引き受けさせてもらうよ。」

ティオとレンの意見に戸惑っていたロイドだったがエリィに諭され、ようやく納得した。



「フフ、だったらもう一人、同伴する人間を決めるといい。一人で参加するっていうのはかえって目立つだろうからね。」

「そうだな、うーん……」

「私か、ティオちゃん、レンちゃん、そしてランディ。マフィアがいる事を踏まえて選んだ方がいいかもしれないわね。」

「残る3人は、会場の外でいざという時に備えて待機する。そんな役割分担でしょうか。」

「ま、どんな分担にするにしてもまずは下のブティックに行こうぜ。ドレスアップする時までに誰を連れていくか決めとけよ。」

「………ああ。そうさせてもらおうかな。」

フォーマルな服装を手に入れる為にロイド達はワジが宿泊している部屋を出たが何故かワジが付いてきた。



「――ちょっと待て。どうしてワジまで一緒に付いて来るんだ?」

部屋を出たロ
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