ターン50 鉄砲水と天王星の主
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もそうだったけど、僕1人だけの掛け声はやっぱりちょっと寂しいものがある。そんなことをかんがえながらも、後攻ということでまずは相手の出方をうかがうことにする。
「むん……」
喋ってるんだか砂が動いた拍子に擦れて音を立ててるんだかわからないような音を発し、デュエルディスクに1枚のフィールド魔法が置かれる。すると辺りの砂の中から、無数の投石器がせり上がったきた。
『フィールド魔法、岩投げエリア。1ターンに1度、モンスターの戦闘破壊の代わりにデッキの岩石族モンスターを墓地へ送るカードだな』
「相手だけモンスターの場持ちがよくなるわけね。厄介な」
まだ先攻1ターン目ということもあってか、その後はモンスターをセットしただけで終わった巨人。おそらくあのモンスターも岩石族……となると、やはりそれなりのモンスターで攻撃しなければ硬い守備力に弾かれて終わりだろう。
「僕のターン、ドロー!砂漠はどうも味気なくっていけないね。フィールド魔法、ウォーターワールドを発動!」
あくまでソリッドビジョンとはいえ、乾ききっていた砂漠に潤いが蘇る。一瞬で水没したあたりの風景を尻目に、この大量の水によって力を増した僕のモンスターを召喚する。
「どうせ戦闘破壊が防がれるなら、無理にそっちを狙わなくても……ドリル・バーニカル!」
ドリル・バーニカル 攻300→800 守0
「ウォーターワールドは、水属性モンスターの攻撃力を500ポイントアップさせる代わりに守備力を400ポイント下げる効果を持つカード……だけど、守備力0のこのカードにはそんなデメリット関係ないね。さらにドリル・バーニカルは、相手プレイヤーにモンスターがいてもダイレクトアタックできる!撃ちぬけ、ドリルアタック!」
巨大なフジツボとでもいうべきモンスターの体中に生えた大量のドリルのうち1本が本体を離れ、砂の巨人に向け放たれる。かわすことも防御することもなくその攻撃を受け止めた巨人の腹に大穴があくが、本人は痛がるそぶりすら見せずに飛び散った砂がまた集まってその傷口を塞いでいく。
ドリル・バーニカル 攻800→砂の巨人(直接攻撃)
砂の巨人 LP4000→3200
ドリル・バーニカル 攻800→1800
「ドリル・バーニカルはダイレクトアタックに成功するたびに、攻撃力を1000ずつアップさせる特殊効果がある。早く処理しないと、次のターンには1800のダイレクトアタックを飛ばすからね?僕はこれで、ターンエンド」
いい調子だ。裏側守備表示で出したということは、巨人のフィールドにいるあれは恐らくリバースモンスター。攻撃を受けつつ墓地肥やしをし、なおかつリバース効果を僕のターンで使おうという相手の思惑を、どれも読みやすいとはいえ全て外してやった。今回
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