ターン50 鉄砲水と天王星の主
[15/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ちの方がまだ上回っているんだから。さらにカードを1枚伏せたのみで、あっさりとターンを渡してきた。
「僕のターン、ドロー」
「むん……」
「このタイミングでマインドクラッシュ……?」
宣言したカードとその同名カードを相手の手札からすべて叩き落とすトラップ、マインドクラッシュ。使うにしても、なぜこのタイミングなのか。一体何をしたいのかがわからない。ただこの宣言が必要なカードをどうやって口の無いコイツが扱うのかと見ていると、頭の中にカードのイメージが伝わってきた。この黄色い姿は……グレイドル・イーグルか。確かにさっきサーチしたのはウラヌスも見ていたわけだし、狙いどころとしては無難だろう。そしてまずいことに、僕が今引いたカードはよりにもよって2枚目のイーグル……あちらさんとしては思わぬ幸運だろうが、まんまと1:2交換をさせてしまった。
『それもあるが、これでグレイドル・インパクトの効果はまた使えなくなったな』
「あっ!」
確かに、僕の手札のグレイドルカードがなくなってしまったことでこのターンもグレイ・レクイエムは使えない。そこまでして自身と安全地帯を守ったところで、残りライフたかだか100のウラヌスでは次の攻撃を耐えきることができないだろうに。
わざわざ無意味なことにここまでこだわるわけもないし何かがあるのだろうが、その何かが分からない。仕方がない、とにかくこの攻撃が通れば僕の勝ちだ。
「迷ってたってどうにもならないね。バトルだ、もう1度白夜龍で攻撃!孤高のウィンター・ストリーム!」
「むん……」
安全地帯がウラヌスを対象に発動され、破壊耐性を手に入れる。だけどそんなことしたところで戦闘ダメージは通る、このブレス攻撃で終わりだ……だが次の瞬間、信じられない出来事が起きた。攻撃を仕掛けたはずの白夜龍が、渾身のブレスを耐えきられた上に反撃の怪光線を受けて力なく地面に落下したのだ。
「なっ……!ブルーアイスっ!」
青氷の白夜龍 攻3000(破壊)→The despair URANUS 攻2900→3200
清明 LP1400→1200
「なんで攻撃力が……安全地帯に打点アップなんて能力はないはずなのに……!」
『ウラヌスのさらなる効果か。魔法罠が発動されるたびに攻撃力が上がるのだとしたらマインドクラッシュがトリガーになっていないのはおかしい、となると恐らくは表側で存在する魔法罠の数だけ攻撃力が上がる能力、といったところか』
チャクチャルさんの冷静な分析のおかげで、僕にもウラヌスの能力が次第に見えてきた。まず召喚成功時にデッキから魔法か罠を相手に選ばせてその種類のカードを直接セットする能力、そして表側表示の魔法・罠に対応して300ポイント単位で攻撃力を上げていく能力。一筋縄じゃいかない相
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ