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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十八話 敵の懐に飛び込みます。
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ふさがない程度に、かといって側面に回り込まれ、逃げられないように機雷を入念にまいたのである。
「味方艦、通過します!来ます!」
味方艦隊の姿がスクリーンに映された。砲撃によって損傷しているが、航行不能というわけではない。だが、両艦とも焦っているのか、必死に後尾砲を撃ちながら、狂ったように回避し続けながら逃げていく。それを見たラインハルトが憮然としたようにと息を吐いた。
「あれでは先が思いやられる・・・」
キルヒアイスとレイン・フェリルがちらっと艦長を見た。それだけだった。
「味方艦、通過!!損害なし!!」
「よし、各艦増速!!・・・誘導ミサイルの発射準備にかかれ!!」
「発射、完了!!」
「撃て!!」
ラインハルトの号令で、一発の誘導ミサイルが放たれた。ほどなくして敵軍が歓声のように主砲を発射しながら接近してきた。ゼッフル粒子は主砲が命中すればあっという間に燃え上がるが、そこはラインハルトとイルーナだった。敵艦の進路を的確に予想してその進路上にはゼッフル粒子は放出せず、ナノマシンを遠隔操作して敵艦隊の接近と同時にこれを包み込み、一気に発火させる体制をとっていたのである。
ついでながら、ゼッフル粒子の正式使用は、原作ではアムリッツア星域会戦、もしくは非公式にはカストロプ動乱の時なのであるが、この時においては、既にゼッフル粒子の実用化は数段早まって配備されているのであった。
「砲雷長、敵艦隊がゼッフル粒子地点に到達すると同時に誘導ミサイルを自爆させろ!」
「はっ!」
砲雷長の手が小刻みに震えているが、眼はじっとタイミングを計るように注がれている。
「着火5秒前!!・・・3・・・2・・・1・・・点火!!!」
その言葉と同時に遥か彼方で火球が出現した。ゼッフル粒子のみならず機雷も一斉に爆発して、点火。そこに次々と突入した12隻の同盟艦はあっという間に全滅して、宇宙の塵に帰った。艦内に歓声が響いたが、すぐに静まった。ラインハルトがそう言った浮ついた空気を、ことに任務中に嫌うことは皆が知っていることだったし、なにより一寸先は闇状態の居間のこの任務は、喜びなど一瞬で皆の心から吹き飛んでしまうほど、重苦しいものだったからである。
「味方艦隊はどうか?」
ラインハルトが索敵手に確認する。
「・・・撃沈なし、2艦とも無事です」
「よし、こちらの存在に気が付いているか?」
「いえ、その様子はありません」
通信手が応える。
「なら、連絡は不要だ。このまま直進する」
「艦長!し、しかしそれは――」
「任務優先だ!」
通信手の言葉をラインハルトが遮る。
「今回の作戦は少数潜航で行かなくてはならない。敵に発見されるリスクが高まる。それに、あのように敵に
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