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Everlasting oathーブラッド・オンラインー
命を踏み台にして進む
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第1層の迷宮区を突破する事は簡単だし、今更かと思う。
自分が前線に行かないのは隣にいる女の子を危険にさらさない為だからであり、一人であるならば既に迷宮区を攻略し終わっている。
前に一人で迷宮区に向かおうとしたら『ボクも行くっ!』、駄目だと言ったら『ケイスケ一人じゃ危ないよ』と言って抱き付いて来ていた。
横をチラッと見て、"眠りかけている"ユウキの頬を突いて遊ぶ。
「ちょっと待てや!」
遊んでいると上の方から声が聞こえ、特徴的な髪型をしたプレイヤーが走り降りてくる。
「ワイはキバオウっちゅーもんや!攻略会議する前にこんなかに皆に詫びを入れなあかん奴がおる筈や」
優遇
(
ゆうぐう
)
されたβテスターを嫌う者、別に珍しくもない。
「その、詫びをする奴というのは元βテスター達の事かな?」
「そや!あいつら情報を独り占めしてるんや!ここに装備とアイテムを置いてかなあかんと一緒に戦う事はできへんで!」
面倒な提案をする奴もいたもんだ、と思いながらもユウキの頬を突く。
例え提案が取り入れられても名乗りでなければバレる事はない。相手からして見た事のないアイテムや武器を持っていても『偶然手に入れた』の言葉で済む話。
「発言いいか。俺の名はエギル、あんたは情報を独り占めにしているβテスターが許せなく、アイテムと装備をここに置いていけと言っているんだよな?」
「そや!なんか文句はあるんかいな!」
「これが何かわかるか?」
「………そんなん雑貨屋行ったら配られているガイドブックとちゃうんか?」
「ああ、そして、これを配っていたのは元βテスター達だ。いいか皆、情報は誰にでも手に入れられているんだ。ここではそれを踏まえて論議されると俺は思っていたんだがな。」
「ぐっ……」
悪人の中にも善人はいるって事かな。いい人だ。場の雰囲気が悪くなるのを防ぎ、尚且つ不満を抱いてる者に正論で応える。そういう人がいるだけでチームという物が築き上げられていく。
「ゴホン、攻略会議の続きなんだが…つい先ほどこの本の最新版が配られた。ボスの名前はイルファング・ザ・コボルト・ロード。こいつは最初は盾有りのアックスを使っているがHPが4分の1になると大曲剣タルワールへと持ち替えるらしい。しかもこのボスの取り巻きにルイン・コボルト・センチネルというのが出てくるらしい。」
ディアベルはボス攻略に向けての会議を始める。始めるのはいいけど……
「集中、集中……集中って何ですかね」
顔、近ぇよ。焦ってなんかいない。焦ってなんかいないから。
"眠りかけていた"ユウキはとうとう"眠った"。
全体重がケイスケに寄り掛かり、頭をケイスケの肩に乗せて寝息を立てている。
普通にヤバい。異
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