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Everlasting oathーブラッド・オンラインー
命を踏み台にして進む
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キルを上げている。武器の名前は《アロイスピアー》、ユウキは片手直剣のスキルを上げている。武器は《アロイソード》。

 槍は良いものだ。リーチは長いし、威力面も不十分ではない。

「今のでレベルはどのくらいだ?」
「ボクの今のレベルは12だと思うよ〜、違った11だ」

 ケイスケとユウキは安全マージンを取るため階層+10のレベルにしているのだが、安全マージンを取るものは現在でもかなり少ない。それはさっき言った通り、剣を握るプレイヤーがあまりいないから。

 ケイスケ達がこうやって必死に戦っている間も大半のプレイヤーは安全な場所で指を咥えてデスゲームが終わるのを待ち続けている。

「今日は一旦終わろう」
「そうだね〜、行くところがあるもんね」
「ちゃんと覚えてたのか。偉い偉い」
「馬鹿にしてるでしょ」
「会った当時は馬鹿というよりも天然馬鹿だと思ってた」
「馬鹿だと思ってるじゃん!」

 本来ならば狩りを続けていたが今日は早めにレベリングを中止する事に。何故かと言うと今日の昼、大体1時間後に初の第1層攻略会議が開かれる。

 取り巻きがいるとは言ってもボス自体は俺一人で十分余裕だけどと、ケイスケは心に余裕を持っていた。

 ただ、面倒な事に今回は味方が大勢いる事。

 普通の奴らが突っ込んで行ったらレベル的には数分は耐えれるだろうけど、取り巻きがボスを倒すまで湧き、ボスのヒットポイントを4分の1にすると大曲剣タルワールに変えて攻撃をしてくる 。

 βテストの時に学習済みだが、他のプレイヤーの大半はこの事を知ってはいないだろう。となると───戦い方も完璧には把握(はあく)してない。つまり、自分が大勢のプレイヤーのカバーをする事になる。………しょうがない事だ。

「今日は攻略会議だけど………攻略会議ってことは誰かが迷宮区を突破したのかな?」
「少ないって言っても安全マージンを取ってる奴らは俺達だけじゃないし、第1層の迷宮区位は余裕で突破出来るんじゃね?βテストの時は第2層からだけど俺一人で突破出来たし」

 寧ろ、一方的に蹂躙してた。対人じゃないなら、CPUなら少し相手をしたら行動パターンが分かるし。

「意外と簡単なの?」
「ん〜〜、序盤は簡単に負けないのがRPGゲームだしね……飛び降りとかしてるプレイヤーがいなかったらもっと生きてるプレイヤーがいる。それくらい序盤の難易度は易しい筈なんだけどな」

 俺自身が飛び降りる瞬間を見たわけじゃないから確信は出来ないけど………流石に最初の内にモンスターにやられるなんてことは無い。とは言っても座り込んでいる奴らを見る限り、『生きた屍』と言っても違和感は無い。

「………これじゃ死んだと一緒だよ」
「…………だな」

 《始まりの街》に残っ
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