暁 〜小説投稿サイト〜
Everlasting oathーブラッド・オンラインー
命を踏み台にして進む
[11/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
常なまで近距離に女の子が近付き、顔が近いせいか、無駄に意識をしてしまう

 顔を段々と紅潮させて行くケイスケを無視して会議は進んで行く。気付いて欲しいなんて思ってない。……寧ろ気付くな、恥ずかしいから。

「ボス戦ではパーティを組んで戦った方が有利に動く。それじゃ取りあえず皆、パーティを組んでみてくれ」
「起きる時間だ………ぞッ!」
「痛い!」

 柏木家伝統奥義って奴だ、通称『頭蓋破壊(デコピン)』。なんだかレベル4並の能力ありそう。

 ユウキにデコピンを一発、入れてみる────すると飛び起きた。

「い、痛いよ…………」
「デコピンなんて久しぶりにやったな。小学校以来やってないからドキドキした」

 いかに的確にぶち込むかが重要。

「女の子に本気の一撃を叩き込むなんて普通じゃないよ!」
「俺も女の子に己の指を放つのは初めてだったよ」
「反省してよ!」
「そもそも痛覚なんて存在してないんだから痛くないだろ」
「反射的に言っちゃうんだよ!おでこに若干違和感が残るの!」
「若干かよ………どれ」

 そう言ってユウキの額に自分の手を当てる。

「ちょ、ちょっと………!」

 反射的にユウキは俺の手を取り払う。顔を赤くして俯いているのだが、良く分からない。

 ユウキはふいっと顔を逸らすと、目に映った光景に疑問符を浮かべていた。

「騒がしいけど、何かあったの?」
「あぁ、仲間組んだ方が戦いやすいからパーティ作れってさ。俺達は二人でじゅうぶ──」
「なら、早く作ろうよ!メンバーは多い方がいいからね、さぁさぁ作りにいこっ!」

 は、お前、

 周りがパーティを組んでいるのを見てユウキは『早くパーティ組まないとっ』というのだが、自分は別に二人のままでいいと思っている。

 余計な足手纏いが増えると後々面倒になってくるから………って言っているのにユウキは自分達と同様、二人組みのプレイヤーの所に引っ張ろうとする。

 分かったから離せ、と言うと嬉しそうにして二人組みのプレイヤーの所に向かって行く。

 近寄って声をかけたのだが極度の人見知りなのか、相手はあまり言葉を交わそうとしない。フードを被った女性プレイヤーは無口。辛うじてコミュニケーションを取ってくれる同い年と思われる男性プレイヤーは名前を教えてくれた。

「俺はキリト」
「宜しくキリト、ボクはユウキっていうんだよ〜」
「くいくい引っ張るな襲うぞ」

 ハラスメントコードなんて使わせない。使おうとした瞬間に土下座してやるからな。

「俺はケイスケだよ」
「………あぁ、宜しく」

 ケイスケ達は握手をしてその場を立ち去った。




「どうなってやがる」

 時刻は夜のド真ん中、何故にベッ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ