暁 〜小説投稿サイト〜
IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女
第3話 私、オルコットさんと踊ります。
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それに因んでいるらしい。

「さぁ踊りなさい。わたくしセシリア・オルコットと『ブルーティアーズ』の奏でる円舞曲(ワルツ)で!!」

「お生憎様!私は日本舞踊しか踊れないのよ!!」

四方八方から放たれるレーザーをスラスターを小刻みに吹かして回避していく。が、避けきれずに少なくない数が装甲を掠めていく。

「このまま削り倒して差し上げますわッ!!」

「ッ!?ならこっちも!!《水鏡(みずかがみ)》起動!斥力バリア全周囲展開!!」

周囲を水色の燐光が包む。レーザーが当たると白い光が弾け、レーザーを明後日の方向に弾き飛ばした。

「な!?」

「ハアアァァァ!!」

《弓張月》を収納し、代わりに近接刀《血染紅葉(ちぞめもみじ)》を展開する。明らかに量産品とは違う存在感を放つそれは、実際の日本刀の製法を模して作成されていた。

その刃を一気に振り抜く。激しい激突音が響き、エネルギーを大きく削り取る。

「もう一発!」

「させませんわ!」

即座に二撃目に移るが、流石と言うべきか、展開したショートブレード《インターセプター》で防がれた。そのまま鍔迫り合いに持ち込む。

「……斥力バリアがあそこまでの完成度にあるとは………四基全てのレーザーを同時に防ぐとは思いませんでした。」

「そっちこそ、見かけによらず中々近接も戦えるじゃない?正直予想以上よ。」

押し込めないと判断し、一度距離を空ける。再び10m程の距離で正対し、互いにゆっくりと旋回を続ける。先に動いたのはオルコットさんの方だ。

再びビットによる包囲射撃。ジグザグ飛行で回避しつつ、当たりそうなものを《水鏡》の斥力バリアで弾いていく。

当然、撃たれっぱなしにされている訳は無く、こちらも秋雨で応射する。青いレーザーと緑の荷電粒子ビームが交錯し、時折アリーナのバリアに直撃して弾ける。

「ッ………埒が開かないわね。」

四基のビットによる射撃は正確で、一々回避することを余儀無くされる。動かされる、というのは面白くない。

「そこですわッ!!」

「!?……クッ!」

姿勢制御の一瞬に、レーザー四発を正確に合わせて来た。その光芒は同じ一点を、ピンポイントで狙っていた。全周囲防御では防げないと判断し、バリアをその一点に集束させる。

刹那、脳内に響くアラート音。直観と理性の双方が同時に告げた。

(誘われた―――!?)

「かかりましたわね!!」

スターライトmk―Vによる狙撃。斥力バリアの消えた一瞬の隙を逃さず衝いてきた。

「あぐっ!?………っぅ。」

直撃の衝撃で弾き飛ばされる。絶対防御が発動したため、大きくシールドエネルギーを奪われる。

玉鋼には本来全てのISが搭載している筈のシールド
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