暁 〜小説投稿サイト〜
竜から妖精へ………
第14話 初仕事は人探し
[5/5]

[8]前話 [9] 最初
を訊いたゼクトは、にこりと笑うと。


「よっし! じゃあ、これを初仕事にしようよ!」


 ゼクトは、ルンの頭を撫でながら、宣言した。

「え?」

 レビィは、きょとん……としながらゼクトを見ていた。

「ほら……この子、困ってるよね? なら……、助けてあげないとさ!」

 ゼクトの言葉を訊いて、最初こそ 戸惑っていたレビィだったが、直ぐに笑顔になった。

「う……うんっ! そうだよね! 私達で、助けてあげよう!」

 ゼクトの申し出を快く受けるレビィ。それを訊いたゼクトは、ルンに話しかけた。

「ルン……ちゃんだね?」
「う……うん……。」

 まだルンは泣いていたが……、話を少し訊いていたのだろう。涙でくしゃくしゃの顔をゼクトに向けた。「ジュード君の事は、オレ達に任せといて! 君の友達は必ず助けてあげる。連れて帰ってくる。……約束するから!」 ゼクトは、笑顔でルンの頭を撫でた。
 そう、先ほど自分自身がギルダーツにしてもらったように。自分は安心……出来たような気がしたから。

 ルンは、『連れて帰ってきてあげる』と言う言葉を訊いて、強く反応した。

「ほ……ほんと……?」

 ルンは……必死に涙を拭いながら聞きかえす。

「勿論! 任せて!」

 ゼクトは胸を叩いた。

「ルンちゃん! 私達が必ずつれて帰るから! ほ〜らっ、もう泣かないのっ 可愛い顔が台無しだよ?」

 レビィは、そう言って涙を拭ってあげた。

「う……うんっ……!」

 ルンは、まだ流れる涙を必死拭い……しっかりと返事を返した。

「よっし……! じゃあ初仕事は人探し……だね?」
「うんっ!」

 レビィは頷いた。
 人探しであれば、レビィも自信があった。自信がある、と言うより、強さとかあまり関係ないから、自分でもゼクトと一緒に仕事ができる。と嬉しかった。 

 今回の一件、依頼書は無いけれど、事情をマスターに報告して、承諾してもらい 2人は、マグノリアの外れにある森へと向かって出発したのだった。


[8]前話 [9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ