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逆さの砂時計
Side Story
少女怪盗と仮面の神父 20
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だって漁ごとにピンキリ、時期によっては就労金すら入らない! なのに、一回出たら一ヶ月近くは戻れないばかりか、いつ何処で荒波に呑まれて死んでもおかしくない! アルフィンの寂しさや将来を考えたら、片親だからこそ退くべき職でしょうが! そうしないって事自体、子供の立場を理解してない証拠だわ! アンタ達の言い分は毎度毎度、体面を守りたいだけの我が儘にしか聞こえないのよ!」
 「体面守って何が悪い! 職無し金無し子が一人の鰥夫(やもめ)が何したって、お前ら女は無責任に下らねぇ噂を流しやがんだろうが! アルフィンの食い扶持も父親の役もグレンデルのモンだ! 真っ昼間から神父の尻追っ掛けてるお前らに、子供を守る体面の重みが解るかよ!」
 「なんですってぇ!?」
 背後で始まった男女混合泥仕合。問いたい事は多々あるが、今顔を出せば収拾がつかなくなりそうだ。
 物音を最小限に、ミートリッテはこそこそと一団の近くから離れた。


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