第30話
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しをクビにして、わたしを破滅させる事が目に浮かぶのですが。”お願い”じゃなくて”脅迫”の間違いでは?」
ティオの話を聞いてレンが”Ms.L”である事も思い出したエリィは表情を引き攣らせてレンを見つめ、小悪魔な笑みを浮かべるレンに視線を向けられたティオはジト目で指摘し
「ハハ……俺も最初レンの事を知った時は本当に驚いたよ。」
「つーか、どこが21歳のスタイル抜群の美女だよ!?金持ちの癖に詐欺なんてするんじゃねぇよ!」
その様子をロイドは冷や汗をかいて苦笑しながら見守り、ランディは真剣な表情でレンを睨んで指摘した。
「というかそれ以前にランディさんはレンさんに一ミラも支払っていないのですから”詐欺”として成立しませんし、写真も見た事ないのに、レンさんの話だけを信じていたランディさんの方が悪いと思うのですが。」
「ハア……あら?レンちゃんってリベール人の上遊撃士よね?よく猟兵を雇った事が問題にならなかったわよね?”敵”同士の関係である遊撃士が猟兵を雇う事も普通に考えたらありえない上リベールでは猟兵の雇用を法律で禁止しているのに……」
ティオは呆れた表情でランディに指摘し、その様子を見て呆れた表情で溜息を吐いたエリィはある事に気づいてレンに訊ねた。
「クスクス、レンは遊撃士協会にとっても”特別な存在”だからこんなものも発行してくれるのよ♪」
エリィの疑問に対してレンは小悪魔な笑みを浮かべながら遊撃士協会本部が発行した自分が猟兵達を雇う事ができる”許可証”を懐から出してエリィ達に見せた。
「えっと……?『Ms.L並びにレン・ブライトが雇った者達は遊撃士協会の規則に触れない依頼でない限り、如何なる人物達――――例えば猟兵達のような非合法な事をしている者達でも遊撃士協会の協力員として認める』…………ええっ!?」
「なるほど……名目上レンさんが雇った猟兵を”遊撃士協会の関係者”にすれば、”リベール人のレンさんが猟兵を雇った事にはなりません”から法律違反にはなりませんし、遊撃士協会自身も認めている事から遊撃士のレンさんが猟兵を雇った事にはなりませんね。」
「つーか、何で遊撃士協会はこんな普通に考えて前代未聞な許可証を発行したんだ?」
許可証の内容を読んだエリィは驚き、ティオは納得した様子で呟き、ランディは疲れた表情で疑問を口にした。
「クスクス、”Ms.L”であるレンが毎月莫大な金額を遊撃士協会本部に”寄付”し続けているから、レンを特別扱いしてくれてその許可証を発行してくれたのだと思うわよ。遊撃士協会は寄付によって運営を賄っている事から遊撃士が受け取る給料や依頼の報酬の金額も少なかったけど、レンが毎月莫大な金額を寄付し続けているお陰で給料や報酬の金額も上げる事ができたし。」
「
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