4部分:第四章
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俺もわからないけれどな」
だがそれでもだと。宇大は言った。
「嬉しいよ。本当にな」
「そうした普通のチョコレートならか」
「もう何の憂いもない」
「そうなんだな」
「ああ、嘘みたいだけれどな」
普通のチョコレートでだ。驚く彼だった。
それでだ。また言うのだった。
「これで何かやっとな」
「普通のバレンタインを迎えられた」
「そうなんだな」
「ああ、本当だよ」
また言う彼だった。昼食は幸せな気持ちで食べられた。
そしてその昼食の後でだ。彼は紗江と一緒になった。校庭を二人並んで歩きながらだ。そのうえで尋ねたのである。
「あの、今年のチョコレートだけれど」
「あのチョコレートね」
「何であの形だったのかな」
何気にこれまでの異様なデザインのチョコレートのことを尋ねる。
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