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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十七話 大事なものは敵地に置いてきちゃいけないのです。
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回の際には巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンは単独任務で潜入したものの、満身創痍となり、約1か月間ドックにて補修を行わなくてはならないほどだった。今回の行程は前回よりもさらに同盟領内に侵入することになるため、先の単独任務よりも長期間・長距離になるだろう。
「数艦単位で任務を実行するのがいいかと思う。だが、他人同士ではなく、できれば気心の知れた人間同士で組みたいものだ」
ラインハルトの言葉にベルトラムがうなずく。
「俺もそう思っていた。・・・・卿には到底かないそうにないが、俺ではだめだろうか」
ラインハルトは周りを見まわした。イルーナ・フォン・ヴァンクラフトとベルトラムを除けば、他の艦の艦長はどれも知らない顔ばかりで、その力量は不明だ。
「お願いする」
「ありがとう。こちらこそよろしく頼む」
「よろしくお願いするわね」
3人はうなずき合った。
今回のラインハルトのシャルンホルストの艦の副長はレイン・フェリルであり、キルヒアイスは航海長として乗り組んでいた。レイン・フェリルもまた、ラインハルトの志を助ける転生者であった。彼女が自己紹介の際に「フィオーナさんやイルーナさんからよく話を聞かされています。私にも協力させてください。」と率直に話し、好感を持って受け入れられたのであった。
レイン・フェリルは赤い長い髪をまっすぐに伸ばし、美しく澄んだ青い瞳を持つ知的な顔立ちの女性である。いつも物静かで、窓際に座って、陽光と春風を浴びながら読書をする姿が似合うなどとよく言われている。
彼女ば、あの第五次イゼルローン要塞攻略作戦に置いて、ヴァルテンベルク大将に並行追撃の危険性を指摘した幕僚だった。だが、それはあっさりと一蹴されてしまい、その後彼女はその先見性を認められつつも、不遇の境地にいたのである。
だが、イルーナ・フォン・ヴァンクラフトの巡航艦の副長になってから、彼女の立場は明確なものとなった。すなわちラインハルト陣営の一人として戦うこととなったのである。
なお、彼女は前世に置いても正規軍少将として参謀の立場にいた人なので、人を補佐する立場はよく経験していてそつがなかった。
そのレイン・フェリルが指揮を執り、シャルンホルストの出航準備が整ったのは、翌日の事である。既にイルーナの艦もアデナウアー艦長の艦も、出発準備を完了していて、イゼルローン要塞の外縁部で待機しているはずだった。表向き、今回の特務に従事する者は全員訓練航海に出ると触れ込まれている。
「艦内オールグリーン、発進準備、完了しました」
レイン・フェリルは長い赤い髪をなびかせて振り返った。
「出航許可を要塞司令部に」
ラインハルトが艦長席に座ったまま指示する。
「・・・・要塞司令部より入電『貴艦ノ出航
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