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ルシリオン達は笑顔で応えた。

†††Sideルシリオン†††

脅威対策室の指令の下に特務機動隊(エクストラフォース)が設立され、俺とアルテルミナス――ルミナが特務三課の隊員に選ばれた。任務内容は、第51管理世界ワイエルバキアで発生している内戦、正確にはクーデターを鎮圧するというものだ。当初は通常の武装隊などで問題なかったようだが、クーデター軍が質量兵器を持ち出したことで戦況は一気に不利に回った、とのことだ。

(戦闘特化と判ってアイリを連れて来たのはまぁまぁ正解だったな・・・)

岩影に隠れて手の平サイズの望遠鏡で覗き見るは、街を丸々1つを覆う城壁。その周辺には、装甲列車が城壁に沿うように何百両と連なり、搭載している砲門を外へと向けている。城壁の上には空から攻撃に備えるための砲台がずらりと並んでいる。さらに城壁に開いている見張り窓には銃火器で武装した男共の姿もある。なんの策も無く接近すると蜂の巣にされそうだ。

「連中の目的、なんだったっけ?」

「管理世界指定からの脱退らしい。元々この世界は軍事に優れていて、今クーデターを起こしている連中は軍事世界を造りたかったようなんだが、それを危惧した政府が管理局と交渉して管理世界入りを果たした」

「あぁ、それが気に入らないのか。馬鹿ねぇ」

「まったくだ」

特務三課の課長である部隊長から俺とルミナは兵器無力化チームのメンバーとして選ばれ、今こうして部隊を代表して敵が根城にしている要塞を眺めている。

「というかさぁ。いくら竜使役が出来るからってこんな幼い子を戦場に駆り出すなんて、バッッッッッッカじゃないの!?」

俺たち特務三課の本部であるL級次元航行艦・ビアンカ(今は衛星軌道上にて停泊中)に向かって罵声を浴びせ掛けたルミナ。彼女の手はメンバーの1人である少女、キャロの肩の上に置かれていた。

(くそっ。まさかこんな形でキャロと会うなんて予想外すぎるぞ)

ここワイエルバキアに向かっている最中、アイリとルミナはキャロと打ち解けようと煩わしく感じられないよう細心の注意を払いながらコミュニケーションを取り、少しずつ警戒を解いてくれていった彼女も俺たちに身の上話を話してくれた。

(内容は先の次元世界と大体同じだったが、特務隊に選抜されるなんてことはなかった・・・!)

キャロがこれまで受けてきた扱いに、ルミナは管理局に対して怒り心頭。局員としてではなく聖王教会・教会騎士団として、管理局に抗議するとか言い出したからさぁ大変。局内には聖王教会を良く思わない派閥もある。そこと衝突すると絶対に碌なことにはならない。だから俺は、キャロをしっかりとした保護責任者に預けよう、そう提案した。

――保護責任者ぁ〜?・・・あ、あぁ、そっか、うん、なるほど。適任者が近
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