第2章 Fate/Fight with me Seriously
第1話 新たなる住人
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は義手なのか、いかにも機械仕掛け精巧なのが特徴的だった。
「ラミーが、彼女が!私の愛し“復讐者”が帰ってきていると言うのは!私がこれから築き上げる人類神話に誓って、本当かね!?トワイス・H・ピースマン!」
「その名で呼ぶのは禁句だろう。“アレ”は今はあくまでも“狂戦士”だドクター」
「む。やぁ、黒子!君も来ていたのか!だがいただけない、いただけないぞ!私の愛しの彼女を“アレ”と呼ぶなどと、今後は気を付けて欲しいモノだな!!」
黒子の冷静な対応にドクターの声はよく通り過ぎて、いとも容易く部屋中に響き渡っていた。
そんなハイテンションの魔人の態度に苦笑しながらトワイスが応える。
「相変わらず楽しそうだな。ああ、来ていたよ。ただ君が来ると言ったら即座に出て行ったがね」
「なんと!我々の仲だと言うのに、そんな照れる必要などないだろう?だがそんな所もチャーミングだ!そのおかげで私の心を今も直、鷲掴みにして離さないのだっっ!!はははははははははははははははははは!!」
真実を告げても超ポジティブである。
自分に対して、過剰なほどにまでに絶対の自信がある故だろう。
この男はラミーが自分に対して、苦手意識を持っているなど露程も気づいていなかった。
それを見かねて黒子が言う。
「確か“アイツ”にも求愛していなかったか?」
「いただけないと言えば何度判るんだね!!彼女こそは我ら英国紳士の誰もが求め敬うほどの至宝!!いや、英国だけでは無い!世界が生んだ未曾有の奇跡が顕現したお姿なのだ!そんな彼女こそ、いや、あの御方こそ!私と共に歩むに相応しすぎる存在なのだ!ははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」
よくそんな高笑いをして声が涸れないなと、疑問視したくなるほどの声音だった。
それにトワイスが爆弾を放り込む。
「だが彼女は確か、どうしても思い出せないある男に一途な恋心を抱いて居た筈だが?」
「そう・・・だった・・・・・・。おっのれぇええ!この天才を差し置いて、身の程を知らぬどこぞの馬の骨メェええええ!あの御方をどの様に騙して篭絡したか知らぬが、万死いや、億滅に値する!!」
怒りが収まらないのか、未だ見ぬ仇に対して絶叫が鳴りやまない。
時折ドクターから電撃が無差別に放たれて、部屋のあちこちに当たって火傷後を作っていく。
ラミーがいると言う事も報告したが、本来はこれから彼自身と話し合わなければならない重要事項があるので、トワイスは逃げられない。
(――――当然逃げたか・・・・・・)
もう此処に居る意味は無かったので、黒子はドクターが怒り始めてからさっさと退散したのだ。
トワイスを1人躊躇なく残して。
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