暁 〜小説投稿サイト〜
衛宮士郎の新たなる道
第2章 Fate/Fight with me Seriously
第1話 新たなる住人
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
スに気を付けろ』と」


 −Interlude−


 此処はマスターピースの代表、トワイス・H・ピースマンの執務室。
 そこには部屋の主も含めて、ある3人が揃っていた。

 「アメリカでの見届け役、ご苦労だったな」
 『ああ。とんだ茶番だった』

 トワイスの労いに対して皮肉気に答えたのは、残りの2人の内1人である軍神ラミー・ルイルエンドだった。
 背を壁にもたれ掛けるラミーは、仮面越しでも判る程に不機嫌さを露わにしていた。

 「茶番と言うのは正確では無い。彼らは真剣そのものだった」

 それを以前モニター越しでトワイスと話していた、全身黒づくめの怪人。黒子と呼ばれている男がラミーの不機嫌さに頓着せずに訂正を加えた。
 それに対し、嫌見たらしく真実を吐く。

 『その真剣さを利用された上でな。如何でも良い事だが、アイツらはこれからある種のオカルト集団として捕まる予定なんだろ?そんな使い捨てに同行したんだ。茶番で無く何だと言う』
 「仕方がない。これもいずれ必ず呼び寄せる全世界の黄金時代への布石だ。その為にはどうしても時間と犠牲がいる」
 『その為に表では戦争撲滅を掲げて、裏では人の進化を促すなんていう御題目のために、適度にテロリスト組織を支援・援助したり、紛争を煽る訳だ』
 「・・・・・・・・・・・・」
 「何か文句でもあるのか?エゴイスト。私欲優先の“狂戦士”風情が」

 ラミーの皮肉にトワイスは押し黙り、代わりにでは無いが黒子が言い返す。

 『いーや、その事については無い。単なる今回の事に対する腹いせだ。――――それにしても、そんなしれっとした態度でよくやるモノだなと、ついつい褒めたくなってな・・・!』
 「・・・・・・・・・覚悟なら出来ている。完全なる、永劫続く人理の黄金時代を成し遂げたなら、私は喜んで罪を自白してから、なぶり殺しだろうと受け入れよう」
 『そんな綺麗なお題目装うだけの自己満足だろ?エゴイストはお前もじゃないか。なぁ、トワイス・H・ピースマン殿・・・!私欲を満たすために誰かを犠牲にするやり方、私は嫌いじゃないぞ?』

 人間ぽくってと付け出し揶揄うラ軍神。
 そこへ黒子がある事を言う。

 「トワイスを揶揄うのもいいが、良いのか?此処で何時までも油を売っていて」
 『私がいつまで居座ろうと勝手だろう』
 「そう言う事では無い。そろそろ此処に、マスターピース技術局長の“ドクター”が来」

 全て言い終える前に、ラミーはその場から最高速度を以て去った。
 ラミーはこれから来る技術局長が苦手なのだ。
 そこへ僅かに遅れて“ドクター”が、ドアを乱暴に開けながら入って来た。
 ドクターと呼ばれた男は、昔の研究者っぽい服にマントをはためかせる。
 後は右腕
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ