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衛宮士郎の新たなる道
第2章 Fate/Fight with me Seriously
第1話 新たなる住人
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込まれた事を思い出した。
 最後は結果的に勝利することが出来たが、事前に備えていれば無関係の人間の多くを救えたかもしれないと悩み悔やんだ事もあった。
 一応補足しておけば士郎自身も本来は被害者なのだが、自分をその中にカウントしないのは相変わらずである。

 「だがしかしまぁ、その備えが不確定要素満載のキャスターと、真名が分からぬ故に何に弱く何に強いかなどの対策もとれない上に宝具が使えないセイバーと来たものだ。不安満載だな!」
 「他人事のように言わないで下さいよ・・・」
 「しかも私自身、まだまだ面倒な制約の重複のせいで身動きが取りずらいと来たものだ。これで規格外級の宝具を持つ大英雄クラスの敵サーヴァントが今来たら、一巻の終わりだな・・・!」

 何所までも人ごとのように言うスカサハの態度に嘆息する士郎だったが、ある疑問が湧く。

 「そう言えば、通常の聖杯戦争とは違うと言うのは、参加しているペアの何処かがルール違反をしているとかですか?」
 「それだけならまだ可愛いだろう。私の予想する形は世界全てを巻き込むものだ。――――つまり、この星全土が聖杯戦争の戦場と言う事だな」

 スカサハの当たって欲しくない予想に、士郎は息をのむ。
 その反応に構わず続ける。

 「あり得ないと思うか?最悪の事態を回避したいのであれば、慎重しすぎ備えしすぎと言うモノは無いぞ。何せ、ガイアやアラヤ自体も巻き込まれているのやもしれぬのだからな」

 その言葉に以前自分が口にした疑問を思い出す。
 百代を抹殺するガイアの使徒のレベルが低すぎる。それに絡み手が多い。
 つまりそうせざる得ない何かがあると言うスカサハからの指摘もあった。

 「それは当然、大聖杯かそれ以上の物を作り、運営している“誰か”がいるって言う事ですよね?」
 「或いはどこかがな」
 「どう予想します?」

 士郎の疑問に目を閉じながら言う。

 「九鬼財閥に仕えるヒュームと言う男を(じか)に見ているし、総裁の九鬼帝だったか。あの男もテレビで見ているが、奴らでは無いな。まぁ、世界を又にかける大企業だ。組織が大きすぎれば親の監視の目を掻い潜り、裏でこそこそやっていても者達がいても可笑しくは無い。だが・・・」
 「こそこそレベルでは実現不可能ですよね」
 「ああ。だから恐らく九鬼財閥は無い。川神院は言うまでも無く論外。魔術協会は解体されているが、それと裏で殺し合いをし続けていた聖堂教会を取り込んだ西欧財閥は可能性があるな」
 「それともう一つ」

 士郎が強く答える。

 「以前の世界同様、この世界でもお前を拾ってくれた里親、衛宮切嗣とかいう奴が死に際に行っていた言葉か・・・」
 「はい。爺さんは確かにこう言ってました。―――――『マスターピー
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