第3章 リーザス陥落
第91話 サウスの戦い
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子一人いないのも相変わらずだな。……オレ様の女を殺してないだろうな……、もしも、殺してたら 3回は殺すぞ、あの筋肉ババア」
サウスの町に入り、一切の妨害がなかった。それは前回も同じであり、全てが同じなのであれば、これからサウスの中心部へと進めば、乱戦が始まる。かなみが成功をしているのであれば、隙を見て 市民を誘導する事が出来ているだろうけれど、それも100%成功した、と絶対の保証はないのだ。
「(何処まで行っても、へっぽこ属性と言うのは付いて回るものだからな。もし、失敗してたら、エロエロ罰ゲーム開催決定だ)」
と、色々と画策している間に、レイラがある事に気づいた。
「……あれだけの崩落、山崩れだったのに、山そのものは無傷って感じね……」
中腹に位置するサウスの上部に広がる鉱山。恐らくプチハニーの類を使用し、崩落させたのだろうが、見た感じでは 崩れたのかどうかは判らない。実際に 町に直撃した岩石類は 町の一部は崩壊させていたが、規模自体はそこまででも無さそうだった。かなり近くにいたからこそ、大規模な山崩れ、と錯覚したのかもしれない。
「つまりは、虚仮脅しだった、と言う事か。オレ様をだますとは、万死に値するぞ! あのゴリラババア!」
うがぁ! と叫んだその時だ。
「やれやれ、ピーチクパーチク五月蠅い連中だね。それも敵地で。一回ヤラれりゃ、動物でも警戒するってのに、ボーヤは学習能力ってのがないのかい?」
町角から、隆々たる巨躯を持つ、凡そ、女とは思えぬ程の戦士が現れた。
そう―――。
「ミネバ・マーガレットぉぉ!!!」
相対した瞬間、レイラが叫んだ。
怒りの意志を、剣に宿しながら。
「また、やられに来たって訳かい? ま、あの不幸な事故の中でも、助かったのは 大した運気だとは思うがねぇ……」
ミネバは、にやり、と笑うと続けた。
「また、同じ様な事故が起こるかもしれないってのに、馬鹿正直に正面から。やっぱり、お頭はまだまだ坊やって事かね」
「やかましいわ! ババアが! 手加減してやったからって付け上がりやがって!」
「はぁ、そう言うのをなんて言うか知ってるかい?」
ぶんっ、と2つの戦斧を振り上げると 呆れた表情をし、言った。
「敗けわんわんの遠吠え、ってねぇ。リーザスの将ってのも、ただのチンピラかい。話が通じない上に、馬鹿ってんだから、始末に負えないってもんだ」
「おうおう、今生の言葉はそれで終わりか? さっさとぶち殺して、ユラン達も奪い返す。オレ様の女に手を出したんだからな。五体満足でいられると思うなよ!!」
明確なランスの殺意は、並大抵のものではないのは、全員が知っている。
シィルがサテラに攫われた時に、垣間見てい
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