第3章 リーザス陥落
第91話 サウスの戦い
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るよー! 幻獣さんもいつも以上に出すからね!」
ヨークス姉妹も臨戦態勢。
「トマトもですかねー! レンゴク、トマトすぺしゃるが、今回も火を噴くですかねーー!」
「私も……。頑張ります」
「回復は任せてください」
トマトとランの部隊、そして クルック―も彼女達のフォローに回る。
「……さて、清、リック。……危険な相手だが、任せる。皆を頼む。連中の攻撃手段を考慮したら、最適か? と言われれば、100%とは言えない。不安要素はまだ残っている。……だが、オレを、オレ達を信じてくれ」
ユーリは、ランスの後ろに控えている部隊、リックと清十郎に声をかけた。
打ち合わせ、段取りに関しては、事前に確認済みであり、今回はユーリは前線から外れる。ランス辺りが、色々文句を言ったが、いつも通りの操縦でOK、である。
「ああ。任せた。……オレがお前たちを信じない訳がないだろう。それに、最前線は常に危険が付き物だ。これが初ではない。強敵相手に死合える……礼を言いたいものだ」
「戦場で、ユーリ殿に出会いった今日まで、自分は、ユーリ殿を疑った事などありません。勿論、戦友達全員同じです。……宜しくお願いします」
其々が武器の柄を強く握りしめ、そして答えた。
ユーリも2人に拳を当てて――少し離れた。 レイラも、そんな3人を見て、安心感も強く持てたが、更に気合を入れ直した。
「……もう、2度目はないわ」
一度は敗けている相手なのだから。
そして、上で町の様子をぎりぎりまで確認していたフェリスを下し。
「フェリスも頼む。ランスに関しては、これまで通り戦闘に、戦争に関係のある範囲で、助けてやってくれ。抜けてる部分はあるだろうからな。勿論、今はまだ日の昇ってる時間帯だ。フェリス自身が無理ない範囲で構わない」
「――ああ。任せろユーリ。そっちも、気を付けろよ。 ……結構な試みをするんだろ?」
「……ん。志津香から聞いたか」
「まぁ、な。……本当に、私の主人は、両極端みたいだな」
フェリスはそういうと、手を振って 前衛部隊の方へと歩を進める。
「頼む」
フェリスの肩に軽く手を触れると、ユーリは マリアと志津香が待機している、後衛部隊へと向かっていった。
「………日が昇ってても、もう関係ない。――日の光なんかより、よっぽど……あったかいの、貰ったから。悪魔の私には、勿体ないよ……」
フェリスは、誰も、誰にも聞こえないであろう小声で呟き……両頬を軽くたたいて気合を入れ直すのだった。
ランスの号令で、皆がサウスの町へと進んでいく。
最終的には、適当に話を打ち切って、殆ど強引にランスが突入していった。
「ち……、周りに人っ
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