暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第91話 サウスの戦い
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からな。それに、信頼もしてる。……出来る想像しかないよ」

 ユーリの真剣な表情の中に垣間見ている笑み。
 そして、何よりも 自分だけが無茶をするのではなく、頼ってくれている事に、やっぱり嬉しいさがある。肩を並べて戦えるから。だから、自然に力も入るというものだ。

「―――あのバカをしっかり見ておけよ。志津香」
「っ……!?」

 志津香の隣で、そう呟くのはフェリスだ。
 ユーリは、もう これからの事を確認、そして ランスの作戦を伝える為に、皆の方へ 主に接近戦を主体とするメンバー、リックや清十郎を中心としたアタッカー達の方へと向かっている。
 気を抜いてると、また 置いて行かれる気分になってしまうのは、今の戦時中だけの話、だろうか?

「志津香は、なんだかんだで、人間の中で、無茶な渦中に飛び込める内の1人。……アイツは、目を離してると、際限がない。力量は一線を超えてる――どころか、10は飛び越えてる、って思うが、人間(・・)である以上、心臓1つの人間の男1人なんだからな」

 フェリスの言葉を訊いて……重く伝わるのは、彼女もまた アイツの事を――ユーリの事を、見ている。色々と口で言ってはいても、内心ではしっかりと思っている。

 つまり、似た所(・・・)があると言う事。つまり、素直になれない所が似ている。

「……任せて。だから、フェリスも、宜しく頼むわよ。あなたも、見てるハズだから。……アイツの事。それに、間違いなく私達の中じゃ最強クラスだしね」
「……………ん。 いや、お前たちも十分過ぎる程、凄いぞ。……悪魔の私も太鼓判だ」


 フェリスは、そう言い残した後、身を翻し、 大鎌を担ぎ直して、再び空へと戻っていった。

 場にも徐々に緊張感が増してゆく。カスタム組の面々も同じく。ミリはいても、更に火種っぽいロゼがいないから、やはり 緊張感が増してゆくのだろう。
 ロゼはロゼで、軽口を言うものの、結果として緊張を解してくれている、と言うプラス面で見れば、やはり 戦場では不可欠なのかもしれない……。普段の行いは目をつむれないが。

「さーて、さっさと突入して、あの筋肉ババアを成敗するぞ。オレ様の女に手を出しやがって、もう手加減は無用だ!」
「ランス様は、あの時手加減をなされたのですか?」
「当たり前なのだ。次は本気中の本気、ハイパーオレ様だ。そのオレ様にかかれば、ちょちょいのちょいなのだ!」
「えと……、でも みなさんは、大変な被害にあってランス様も“ぽかっ!!”ひんっっ!!」

 最後まで言い切る事は出来ずに、シィルにげんこつが飛ぶ。
 そのやり取りを見て、いつも通りだ。と言う認識が出来たのだろうか、硬さが取れてきた。

「さぁて、かなみのヤツを迎えに行ってやらねぇとな」
「頑張
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