第3章 リーザス陥落
第91話 サウスの戦い
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ぁ! んな、あほなもんを――って、あいつか!! キースか!!」
「知らん知らん。依頼料やアイテムを貰った時に、ついてきていたのだ! 誰が男もんの写真を持つか! だが、こういう時に役に立つのだ。がはははは」
ランスは、盛大に笑っていて―――、ユーリが怒ると言う、本当にユーリにとっては、全くの想定外、だった。いつものランス取扱説明書に則っていただけなのに。まさかの展開である
そんな賑やか、騒がしい場面の傍らでは―――。
「かなみさーーん……、見たですかねー」
「っっ!?」
忍者顔負けで忍び寄ってきたのは、トマトである。
そして、その後ろには、いつものメンバー
「お願いですかねっ!! 写真、焼き回しを宜しくですっっ!! トマトの写真、割れちゃったんですかねーーっ!」
「あの……、できれば わ、わたしも―――」
「楽しそうだな。何なら、オレにも頼むわ。それって、確か非売品っぽいし、アイツが撮らせるなんて、思えねぇもん。 薬屋にかざっときゃ、客寄せになるかもだな」
「あははー、トマトは絶対だねー。んん? それを言ったら、志津香やランも同じかな?? ぜ〜〜ったい、来てくれそうだねー」
「だ、誰がよ! この馬鹿!!」
本当に沢山沢山集まってきた。
賑やかになった。ユーリは、写真の件もあって、ぷんぷんと怒っていて、、ちゃんと周りが見えてなかったけれど、良い具合に緊迫した空気が霧散出来た様だった。
そんな中、かなみは、赤くなりつつも――、こんな自分には勿体ない人たちに囲まれて、これまでの全てを償う為に。皆の役に立つ為にも。
「行ってきます。……みんなっ」
笑顔で向かう事が出来た。
危険地帯だという事は判っている。あれだけの規模の解放軍を撃退する程の者達。――悪意の塊とも言っていい相手がいる事も判っている。冷静なユーリが あれ程怒る相手がいる事だって判ってる。
だからこそ、必ずやり遂げる。
決してユーリだけじゃない。
これまでのリーザスの痛みを――。
リーザスを――、自分の大切な人達を。……仕えるべき主を。全ての痛みを胸に抱えている。部下達を守る為に 身を張って傷つき、倒れているバレス将軍、エクス将軍……、そして 軍の皆。
怒りを覚えているのは、かなみ自身も同じなのだから。
そして、一行はサウスの町手前の山を越えた。後は山を下り……そして もう見えている町に向かって上るだけだ。
「むぅぅ……、ここはやたら上り坂ばかりでムカつくぞ」
「ひんひん……、叩かないでください、ランス様ぁ……」
同じ道を2度目、と言う事もあ
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