第17話 超必殺! これが俺の番超拳だ!
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れてしまった。それは、この形成されたリングにあったのだ。
確かに、このリングは広さ的に言えば申し分ない広さを誇っている。
だが、それとは対照的に高さはそれ程高くないのだ。
とても東京タワーまでの高さまでジャンプする事は出来ない。
頭上を激しく打ち付けたダイバンチョウはそのまま地面へと真っ逆さまに落下してしまった。
「がっはっはっ! 今頃になってこのリングが罠だと気づいたか間抜けめ。このリングはお前のとっておきでもある東京タワーキックを封じる為の牢獄でおあるんだよ」
「な、なにぃ!?」
「木刀ブレードを失った今のお前など、赤子の手を捻る程にも簡単な相手だ。その上必殺の技が全て潰されたとありゃぁこりゃ楽な仕事だぜ」
「くそっ、やっぱりゴクアク組のやることぁせこい手ばかりだな」
「そのせこい手でくたばんのがてめぇなんだよ! そらぁ、くたばっちまえ!」
ダイバンチョウの攻撃が全て不発に終わったのを皮切りに今度はナノマイト星人の攻撃が行われた。不格好な胴体から野太いビームが発射される。そして、それを浴びたダイバンチョウがリングの端まで吹き飛ばされてしまった。
「ぐぅぅ! た、唯のビームなのに何て威力だ」
「これがナノマイト光線の威力よ。ナノマイト鉱石はただ硬い装甲を作るにあらず。其処から生成されるビームは凄まじい威力を発揮するのだ。今のお前をぶち殺すには少々勿体ない武器かもしれんが、冥途の土産にたんと味わっていけぃ!」
***
リング内ではダイバンチョウが完全に劣勢に追い込まれていた。幸い外に居た他の番長達は皆でこのリングへの攻撃が行われていた。
「こんのぉぉ!」
『おりゃぁぁ!』
番長達が一斉にリングへの攻撃を行う。しかし、ナノマイト星人と同じく堅牢なリングを前に番長達の攻撃は全く歯が立たなかった。
『くっそぉ、俺のドリルでも貫けないなんて、一体どうなってやがんだ!』
『このままじゃ番さんが、でもどうすれば―――』
『弱音を吐くんじゃない。わしらが諦めたら仕舞いじゃけぇ!』
互いに激励しあい、再度攻撃を試みる。だが、やはりリングは堅牢でとても破れる気配がまるでない。
「番、こんな所でくたばったら承知しないからねぇ! 絶対にそんな奴に負けんじゃないよぉ!」
上空からリングに蹴りを浴びせながら茜が番に向かい叫ぶ。それが果たして番の耳に届いているのかは分からない。そんな中、リング内のダイバンチョウの命運は正に風前の灯とも言えた。
高威力のナノマイト光線を絶え間なく浴びせられ続けており、立ち上がる事さえ困難な状況にまで追い込まれていた。
「ひゃっはっは! こんな奴を仕留めて大金が貰えるんだから美味い話だぜ! そらぁ、さっ
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