第26話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜古戦場〜
「フウ……見つからないわね。結構奥まで来たのにまだ一人も見つからないなんて、一体どこまで迷い込んだのかしら?」
観光客の捜索をしていたレンだったが、一人も未だ見つからない事に若干いらつき、不満げな表情で頬を膨らませていた。
「向こうの方はお兄様たちが捜索しているけど未だ連絡が来ないという事はまだ見つかっていないという事………となると考えられるケースとしては興味本位、もしくは魔獣達から逃げながら遺跡に入り込んでしまったかもしれないわね。そうなると最悪遺跡内の探索も考慮に入れなければならないわね。ハア……もし遺跡内の探索もするとなると相当時間がかかってしまうわね。」
観光客の行方を推測していたレンは遠目に見える遺跡に視線を向けて疲れた表情で溜息を吐いたが
「……ま、今回に限っては時間がかかってくれた方が、ロイドお兄さん達がレンより早く終わらせてくれているかもしれないからそっちの方がいいかもしれないわね。」
やがて複雑そうな表情になって呟いた。
「さてと。そうなると遺跡へと続くこの扉をどうやって開けるかね……周囲には仕掛けらしきものはないし、面倒だけどお兄様達が捜索している方面から回り込んで遺跡へと続く道を探した方がいいかも――――」
そして遺跡へと続く道を阻む扉を見つめていたレンが考え込んでいたその時
「お〜い!」
「今の声はお兄様……?―――!どうしたの、お兄様!」
上から声が聞こえ、声に気づいたレンは周囲を見回し、壁の上にある通路にいるルーク達に気づくと声をあげてルークに訊ねた。
「その扉の開閉装置と思うレバーがこっちにあるから、今開けるから一旦合流して情報交換をしようぜ!」
「わかったわ!」
その後ルーク達がレバーを操作した事によって先を阻む扉が開き、レンはルーク達と合流して情報を交換した。
「そっか……そっちも見つからなかったのか……」
「ええ。後探していないのはあの遺跡くらいね。」
残念そうな表情で呟いたルークの言葉に頷いたレンは遺跡に視線を向けて呟いた。
「そうなると……遺跡内に迷い込んでいる可能性も出てきたわね。」
「さすがに遺跡内になるとエニグマやアークスの通信も圏外になるだろうから、とりあえず遺跡に行ってみて、遺跡の周囲にいなかったら全員で固まって遺跡内を探索して、観光客達を捜索すべきだと思うぜ。」
「みんなが一緒なら恐くありませんの!」
レンの推測を聞いたティアは考え込み、ガイとミュウはそれぞれルークとレンに今後は全員で行動すべきだと進言した。
「……そうだな。そんじゃあここからは全員で遺跡に向かうか!」
「うふふ、このメンツならどんな強敵が現れても撃退できるからへ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ