第26話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
多分、あの子の行方がわかるはずよ。」
「………お見事。」
「あの………どうなってるの?」
「さっきから何やってんのか完璧に付いていけねぇんだが………」
ユウナの行動にロイドは苦笑し、エリィとランディは戸惑い
「―――なるほど。あなたが”仔猫”なんですね。」
ユウナが”仔猫”である事に気づいたティオはユウナの行動を察し、真剣な表情でユウナを見つめた。
「ええっ!?」
「おいおい………マジでどうなってるんだよ!?」
「うふふ、お姉さんも昨日は遊んでくれてありがとう。でも今は、それは後回しにした方がいいんじゃないかしら?」
「……まあ、確かに。」
「よし………さっそく連絡してみよう。」
ロイドはユウナから受け取った連絡番号に通信をした。
「もしもし!どちらさま!?」
するとすぐに慌てた様子の青年の声が聞こえて来た。
「あ………えっと、クロスベル警察、特務支援課の者ですが………」
「!!よ、よかった!ギルドか警察あたりに連絡しようと思ってたんだ!でもオレ、どっちの番号も知らなくてそれで親父に連絡して………っ!」
「お、落ち着いてください。慌てているみたいですけど………いったい何があったんですか?」
「そ、それが………お、お、男の子がどこかに行っちゃったんだ!」
「え………」
「いまオレ、西クロスベル街道の途中で停車してるんだけど………!物音がすると思って荷台を確かめたら小さい男の子がいて………!なんか忍び込んだらしくてこのままベルガード門に行くのもアレだし、会社に相談しようとしたんだけど………!そしたら通信してる間にその子、どっかに行っちゃってさ!!」
「!!!」
「ど、どうしたの?」
青年と会話をし息を呑んだロイドの様子が気になったエリィがロイドに声をかけた。
「ああ………ちょっとまずい事になった。」
そしてロイドは手短に状況を説明した。
「え…………」
「………そんな………」
「マズイな、そいつは………!」
状況を聞いたユウナは呆け、ティオとランディは真剣な表情で呟いた。
「ああ、すぐに街道に出よう。………大至急、そちらに向かいます。あなたは下手に動かないでその場で待機しててください。その子が戻ってくるかもしれません。」
「よ、よろしく頼む!とにかく急いでくれ………!」
「急いで西口に出よう。それとユウナ、協力してくれてありがとう。君は………」
通信を終えたロイドはユウナに支援課のビルに残るように指示をしようとしたが
「………ついていくわ。足手まといにはならないからユウナも同行させてちょうだい。」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ