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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第25話
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が答えかけたその時通信の音が鳴り、通信の音に気づいたロイドは通信を開始した。

「はい、ロイドです。」

「レンよ。今依頼者に事情を聞いて、その時にタイミング良くルークお兄様たちも事情を聞きに来たから、今ルークお兄様達と一緒に観光客が遭難していると思われる場所に向かっている最中よ。」

「ルークさん達がクロスベルに!?……とりあえず緊急要請の状況を説明してくれないか?」

「ええ―――――」

通信相手のレンは自分が請けた緊急要請の内容や状況を説明した。

「そうか……観光客は古戦場に向かったのか……一刻も早く保護しないと、取り返しのつかない事になるかもしれないな……」

「同感よ。レン達の方は5人もいるのだし、ルークお兄様たちと相談した結果古戦場に到着したら手分けして捜索する事にしたわ。」

「……わかった。また何かあったら連絡してくれ。………今の話を聞いていてわかったと思うけど、レンは俺達と同じような緊急要請の対処で別行動をしているんだ。」

「そのようね。………おねえちゃんったら、上手い事都合を作って逃げたわね………おねえちゃんだってユウナの事を言えないじゃない。」

「へ………」

自分の話に頷いた後小声で呟いたユウナの言葉の一部が聞こえたロイドは呆けた。



「……何でもないわ。そんな事よりユウナもこの子を捜すのを手伝ってあげるわ。」

「え………」

ユウナの提案を聞いたロイドは驚きの表情でユウナを見つめた。

「前に言ったでしょう?ユウナはかくれんぼが得意だって。この子がどこにいるか多分、突き止められると思うわ。」

「いや、でも………(レン同様あらゆる能力に秀でているユウナなら、本当に何か手がかりを突き止められるかもしれないな……)………)―――わかった。それじゃあよろしく頼むよ。しばらくお兄さんと一緒に付いて来てくれるか?」

「うふふ、いいわ。よろしくね、ロイドお兄さん。」

「ああ、こちらこそ。」

その後ユウナと一緒にコリンを探し回ったロイドは時折仲間達からかかってくるエニグマで情報を共有しながら探し回り、中央広場、駅前通りを終え、そして西通りも終えるとエニグマが鳴りはじめ、エニグマを手に取ったロイドは通信を開始した。



〜西通り〜



「はい、ロイドです。」

「エリィです。気になることがあったので報告するわね。今ちょうど、ティオちゃんと一緒にいるんだけど………」

「どうも、ロイドさん。」

「ああ、合流したのか。それで、どうしたんだ?」

「コリン君だけど、桟橋の所で水上バスを眺めていたらしいわ。その後、どこに行ったのかわからなかったんだけど……」

「そこでツァイトに頼んで匂いを探ってもらったんです
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