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ソードアート・オンライン stardust=songs
アインクラッド篇
movement V 迫り来る狂気の行進曲
迷いの森にて
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のレベルは……恐らく40と少し。一般なRPGなら問題無いだろうが、ここはSAO、デスゲームなのだ。

「ん〜、俺達で採ってきてもいいんだけど、ビーストテイマー本人が行かないと肝心のアイテムが出ないらしいんだよな。」

「そう、ですか………。」

一瞬表情が暗くなる。が、直ぐに顔を上げた。

「ありがとうございます。どれくらいかかるか分からないですけど、いつか必ず、ピナを復活させます!」

見上げた決意だ。だが……

「……残念だが、三日以内に蘇生させないと、心が形見に変わってしまって、二度と蘇生できないらしい。」

「そんな………。」

再び絶望に顔を歪めるシリカ。さて、どうしたものか。

「………アマギ。」

「皆まで言うな。お前の言いたいことは想像できる。」

そう言うと俺はストレージを開く。よし、ドロップ品なら幾つかのある。

そのままトレードタブに移動し、幾つかのアイテムを選択してシリカにトレードを申し込む。

「こいつら使えば、3レベル分は上乗せできる。あとは俺達で脇を固めりゃどうとでもなる。」

「え…………良いんですか!?」

突然の俺の申し出に、シリカは喜びよりも警戒心が先に立ったようだ。まぁそうだろう。上手い話は裏がある。現実でもSAOでも、不変の法則だ。

「あの、どうしてこんなに良くして
くれるんですか?」

「俺はお節介でね。キリトは?」

「うっ、わ、笑うなよ?」

そう念をおして、キリトが言ったのは……

「君が妹に似てるから。」

……不覚にも吹き出した事をここに謝罪します。

「笑うなって言っただろ!」

「す、スマン………ププ。」

「あ、え、えぇーっと。その宜しくお願いします!………あ、」

「ん?」

「まだ、お名前を聞いてませんでした………。」

「っと、そう言えば。俺はアマギ。そっちの黒いのはキリトだ。」

「……なんか雑だな。」

「いいんだよ。じゃあ改めて、宜しくな、シリカちゃん。」
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