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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第24話
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人の名前じゃなかったし。」

「しかし、そうなると同じ依頼を警察と遊撃士が請ける事になってしまいますが………―――!なるほど、だからさっき遊撃士達と連携すると言ったのですね?」

ランディの疑問に答えたレンの説明を聞いてある事に気づいたティオは目を見開いて真剣な表情でレンを見つめた。

「そういう事♪クロスベルの遊撃士達は全員高ランクであるBランク以上の遊撃士達ばかりよ。だから運よくレン達と同じ内容の依頼を請けた遊撃士と合流できれば、単純に遭難者の捜索の仕方の要領がわかっている人物が一人増えるから効率よく捜索をできるわ。しかも遊撃士は民間人の保護を最優先という考えだから、レン達と同じ内容の依頼を請けている可能性も非常に高いわ。」

「確かにそれなら二人でも人数の少なさは経験の多さと実力でカバーできるわね………ロイド、どうする?」

レンの説明を聞いて納得した様子でいたエリィはロイドに判断を促した。



「………もし、依頼者から内容を聞いた時遊撃士がまだその依頼を請けていなかった場合俺達に連絡して俺達の中から一人後でサポートに向かわせて、その人を待ってその人と一緒に捜索を開始する事……それが一人に向かわせる条件だ。」

「あら、どうしてかしら?」

「遊撃士達だって俺達同様忙しいだろうから、もしかしたらレンが依頼を請けた時にまだその依頼を請けていない可能性もあるからだ。確かにレンが遊撃士の頃に培った実力や経験は俺達よりも圧倒的に上だけど、例えどんな実力者でも単独で行動していたら”万が一”もありえるからな。」

「うふふ、なるほどね。――――わかったわ。それじゃあ、レンはアルモリカ村に向かうから一旦外れるわね。依頼者から状況を聞いた後にまた連絡するわ。」

「ああ、そっちは頼む。」

そしてレンは緊急要請を請ける為にアルモリカ村に向かい、ロイド達はハロルドに詳しい事情を聞く為にハロルドがいる行政区に向かった。



〜行政区〜



「皆さん………!」

「あ………!」

自分達に近づいてきたロイド達に気づいた夫妻――――貿易商のハロルド・ヘイワースとハロルドの妻、ソフィアはロイド達を見つめた。

「どうもお久しぶりです。その、パレードを見物していたらお子さんとはぐれてしまったとか?」

「そ、そうなんです………!私がしっかりしていなかったからあの子が………コリンが………!」

「ソフィア、落ち着きなさい。―――すみません、皆さん。息子とはぐれたのは3時間ほど前………この広場でパレードが通過するのをちょうど見物している最中でした。すぐに妻が気付いて、2人でこのあたりを一通り捜したんですが見つからなくて……思い余って………警察を頼らせていただきました。」

悲痛そうな表
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