第四十一話私だって
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大きなカマがルーシィの頬を掠める。少し血が流れるもそれを無視し星霊であるロキを呼び出し攻撃する。
「めんどくせぇヤツが来やがったな」
「悪いけど君の魔法のことは知っている。陣を書かせる訳にはいかないよ」
飛段の魔法は単純で自分の血で書いた陣のなかにいる間血を取り込んだ相手とリンクすることができる。悪魔の心臓のメルディの魔法と同じようなものだ。
「地の利は俺の方にある……さてこれより儀式を始める」
飛段がカマについていたルーシィの血を舐めると体に模様が浮かぶ。
「レグルスインパクト!!」
ロキが飛段を攻撃した瞬間ルーシィが苦しみ出す。
「ルーシィ?!バカな!!陣は書かれていないのに!!」
「あんまし俺らを舐めんなよ!!」
飛段がロキをカマで切り裂く。
「何で………何処にも陣は無いのに……」
「何処にも?」
確かに辺りには陣はないしそもそも戦闘の中で陣を書く隙はなかった。ーーならどこに?見えない所という言葉である考えが思い浮かぶ。
「まさかあらかじめ地面の中に!?」
「正解!!この町の地下には俺の血液できた地下水道が流れている。本当に作るのに苦労したぜ」
飛段は不死身の体を持っている。その為どれだけ血を流しても出血多量で死ぬことはない。その為こんな荒業が出来るのだ。ルーシィは飛段をこの町から出さなければ勝てないと考え多少のダメージを覚悟でカプリコーンを呼び出す。
「今度はヤギか……めんどくせぇ」
飛段が自らの左足を刺す。それがリンクしルーシィが苦しみそれを見たカプリコーンの動きが止まる。そこを飛段が攻撃し消えるカプリコーン。
「星霊ってのはめんどくせぇなオーナーに何かあれば自分よりそっちを優先するからなぁ」
「開け処女宮の扉!!バルゴ!!」
バルゴ呼び出したルーシィ。ルーシィにはある覚悟があった。飛段を倒すにはこの手しかない。
「バルゴ私に構わずお願い」
「分かりました姫」
バルゴが飛段に攻撃する。
「開け宝瓶宮の扉!!アクエリアス!!」
ーー二体同時開門。
かつてカレンという魔導士が二体同時開門を行おうとし失敗、死亡するという事があった。
「私だって……フェアリーテイルの魔導士なんだから!!」
辺りに鳴り響く鐘の音。二枚同時開門が成功した証だ。呼び出されたアクエリアスは辺りを見るわたす。アクエリアスは水がなければ呼ぶことが出来ない。しかし辺りに水はないためまた変なもので呼び出したと思いルーシィを睨みつけ絶句した。ルーシィは自身の足にガラスを指しそこから流れる血を使ってアクエリアスを呼び出したのだ。
「ルーシィ……あんた……」
「お願い……地下の陣を消して……」
その言葉を最後に倒れるルーシィ。
「バルゴ……私らでやるよ!!」
「分かっています」
二人が構えた瞬間新たに鐘の音が鳴り響きジェミニ
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