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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十六話その2 対ラインハルト包囲網の形成です。
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という言葉、それらがベーネミュンデ侯爵夫人の感情のスイッチを左右してしまう。
ベーネミュンデ侯爵夫人はゴッドホルン子爵を正面から見つめ、ゆっくりと言葉を吐き出した。取り立てて強くきつい調子でもなかったが、子爵がその後長い事忘れられなかった言葉である。
「わたくしはこの思いが全うできるのであれば、死を賜っても構わぬと思っております」
グリンメルスハウゼン子爵邸――。
■ アレーナ・フォン・ランディール
対ラインハルト包囲網が形成されつつあるようね。
今日もシュザンナ、じゃなかった、ベーネミュンデ侯爵夫人邸で「不逞な輩」が集合して会議中のご様子。盗聴器の類は、使用人たちが掃除掛けするみたいに探知機で毎日探しまくっているから、仕掛けられないと思うのが普通なのだけれど、どっこい甘いんだな。全方位探索システムつかってるならともかく、ああいう古風なところだと、探知機っていうのは所詮人力で動かして探すものなんだから、どこかしらに穴は必ずあるってわけ。前世からの知識をつかって私が作った探知機は超極小、おまけに遠隔操作で電波のオンオフまでできてしまうし、ステルス機能搭載。それでいてキャッチできる会話は全部雑音なしのクリーンなものなんだもの。
まぁ、あの人の皇帝陛下に対するひたむきさもわからないではないけれど、だからといってラインハルトやアンネローゼを狙うのは、ちょっと筋が違うんじゃないかなぁ。私も前世の時に恋愛でライバルがいたりしたときなんかは、女を蹴落とすよりも自分の魅力を磨き上げて彼にアピールしまくったけれどね。引かれないようにほどほどに。
それにしても、原作やOVAと違ってずいぶんベーネミュンデ侯爵夫人の周りに、人が集まっているってのはひっかかるわね。宮内省、軍属、イゼルローン要塞にまで同志がいるわけか。原作じゃそこまで書いてないからわからないけれど、油断はできないというわけか。
謀略にかけてはこっちも負けてはいられないわ。ラインハルトを守るために全力を尽くすけれど「獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす」なんていうことわざもあるし、あまり過保護にするとラインハルト育たないし。ほどほどにやっておきましょうか。
そんなことをぼ〜っと考えていたらグリンメルスハウゼン子爵爺様とエステルが姿を現した。エステルは士官学校を卒業してオーディン軍務省で内勤しているの。階級は中尉。まぁまぁね。内気なところは相変わらずだけれど、ああ見えて猛訓練を受けているし、私も時折手ほどきしてあげたし。大丈夫でしょ。
「お姉様、ご無沙汰しています」
エステルは貴族令嬢風の挨拶をしようとして、慌てて敬礼をした。あ、いや、今はさ、休暇中なんだから別にいいと思うけれど。ま〜でも休暇中と言ってもエステルは軍服姿だからね(一応帝国軍
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