第19話 ミナリンスキーの想い
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い?」
「え?」
てっきり俺だけが知らないのかと思ってた。でも思い返してみれば部活前に穂乃果が知らないようなこと言ってたからほんとに誰にも言ってないみたいだ
「別に構わないけど...意外だな〜。ことりが1番仲のいい穂乃果や海未に言ってないなんて...」
「い、いじわるで内緒にしているつもりはないよ?」
「わかってるわかってる、いろいろあるんだろ?その『いろいろ』ってのはわかんないけど」
ことりは不安そうにじぃっと俺を見つめているので
俺は頷いた
「大丈夫、俺の口からは漏れないようにするよ」
「ありがとう大地くん♪」
「でもいずれかはバレるよ?今日だって俺とにこ先輩にバレたわけだし」
「ううっ....でも今はこのままで。にこ先輩にはさっき電話で同じこと言ったから先輩の口からも漏れないよ」
ことりのバイト先のメイド喫茶はそんなに行くわけではないが、花陽の大好きなアイドルショップの近く。下手すると接触する可能性も無くはない
時間の問題だった
「でもことりって....どうしてバイトなんか始めたの?そんなにお金とかないの?」
ことりはテーブルにコップを置き、思い悩むようにだんまりとなる。
そこまで悩むようなことりは始めてみた
「私は穂乃果ちゃんや海未ちゃんと違って、何もないから...」
「何もない?」
「穂乃果ちゃんみたいにみんなを引っ張る事もできないし、海未ちゃんみたいにしっかりしてない」
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ことりside
「穂乃果ちゃんみたいにみんなを引っ張る事もできないし、海未ちゃんみたいにしっかりしてない」
大地くんの真剣な眼差しを見ていると自然に言葉が出てきちゃう。
大地くんなら笑わないで私の話を聞いてくれそうな気がするから
「........」
返答は沈黙だった
口を開いて同情するわけではなくただ私のことを見つめる。その茶色の瞳で....
「だから私は穂乃果ちゃんや海未ちゃんについていく事しか出来ないの」
「それで....バイトをすればどうなると思ったの?」
「...自分を変えられると思ったの。少しでも役に立ちたい、いつまでもついていくだけじゃダメなんだって...」
最初始めた時はメイド服が可愛くて着たかったら。
でも今はこのバイトをして自分が変われるかもしれない
成長したいと願ってやってきた。
それが私を変えるどころか日に日に自信とかなくちゃって.....
結局私はなにもできなかった
「でも..どれだけ頑張っても穂乃果ちゃんや海未ちゃんみたいになれなくて....」
「そっか.....」
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