第19話 ミナリンスキーの想い
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..そこはかとなく私のことバカにしてるよね?」
ジト目でイラつきを見せながらも時々微笑む様子からはほんとに怒ってるわけじゃないんだなと思った。
「で、何頼みますか?」
「ここはあんたの奢りなのよね?なら私はこのパフェとショートケーキとレモンティー頼むわ」
「ちょ....いくら割引券があるとはいえ、俺の財布に優しくないことしますね」
急に不安になってきたので財布の中身を確認し「よし、2000円はあるな」と、呟いて財布をしまう。
割引券もあるし俺が安いの頼めば大丈夫だろう
「すいませ〜ん。オーダーお願いします」
「お待たせしました、ごゆっくりどうぞ」
しばらくして俺の前にコーヒー、矢澤先輩の前に特大パフェとショートケーキ、レモンティーが置かれた
「うわぁ.....」
矢澤先輩はめちゃめちゃ目をキラキラさせる。
「先輩、ヨダレ、ヨダレ垂れてますよ」
「え?....あ///」
「まったく....しょうがない人ですね」
ずずっ
「お、ここのコーヒー丁度いい苦さだな」
「こっちもパフェとかケーキおいしいわよ?食べる?」
「いいんすか?んじゃあ遠慮なく....て、え?」
「はい、あ〜ん」
............はい、あーんって.....
矢澤先輩が笑顔でスプーンを俺の顔に近づける
「ちょ先輩...自分で食べれますって」
「む?ほらやっぱり私じゃ嫌なんだ」
「そうじゃないです...ただ人前では」
「いいじゃないの...ほら、あ〜ん...」
ちくしょう、不覚にも心臓が鳴り止まない
なんなんだ?今日の先輩は
覚悟を決めるしか....
「わかりましたよ...あ、あ〜ん...」
パクっ
「あ、うまいっすね」
「でしょでしょ?」
矢澤先輩はニコッて笑って楽しそうに自分も食べる
関節キスとか...気にしない人なのかな...
ゾワッ!!
「っ!!!!!」
なんだ?....今一瞬背後から殺意を感じたぞ?
恐る恐る後ろに振り返る
「.........(じ〜)」
ことりがカウンターから俺のことを睨んでいる
ことりに睨まてたの初めてだ。
怖い......怖いよ
「一応お礼だけは言っておくわ。ありがとう、ご馳走様」
「いえいえ....先輩、また誘ってもいいですか?」
「.......勝手にすれば?」
少しの間のあとそっぽを向いて答える
「やれやれ...先輩も素直じゃないです
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