第三章 一歩ずつ
第17話 Past Memory2
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ビックリしたなぁ.....
その後どうなったかって?そりゃあ好きでもない子と付き合うわけにもいかないので丁寧に断ったよ。
「もっといいひとをみつけてください」ってさ。
それに恋愛なんて興味なかったからね
中学1年の春。
記憶喪失に悩むことが少なくなった俺は少しだが友達ができた。
「なぁ大地、お前部活どうするか決めてんの?」
俺の前の席の飯村皓貴(いいむらひろたか)は終業チャイムが鳴るのと同時に上半身だけこちらに向け、話しかける
「この学校ってダンス部ってあるだろ?そこにするつもりだ。皓貴こそ、決めたのか?」
俺は荷物をスクールバッグにしまいながら皓貴の顔を見ずに聞いてみる
「俺?ん〜そうだな....未定、だな」
「じゃあさ、一緒にダンス部入らね?正直1人で入るのにも勇気がいるんだよね。それに今年入部しないと廃部になるんだとさ」
そう、ダンスは3年生しかいないので入らないと廃部になってしまうのだ。それだけは嫌だった
「いいけどさ...俺、ダンスなんてやったことないぜ?」
「部活動紹介で初心者も大歓迎って言ってたろ?大丈夫だって、いざとなったら俺が指導してやるからよ」
腕を組みながら暫し悩む様子を見せた皓貴だが、
「まぁ....いいか、楽しそうだし」
と、快く承諾してくれた
「さんきゅ、じゃあ他にもダンス部やりたい奴いたら聞いてみてくれ」
「あいよ!任せとけ」
「1年C組の笹倉大地です!小学校の頃からダンスをやってました!よろしくおねがいします」
結果、俺を含めた6人が入部することになった。
俺以外みんな初心者らしいけどダンスに興味があるということで誘いを受け入れてくれた
「いいか!お前たち!ダンスは自己満足で踊るもんじゃねぇ!見てくれる人を感動させる、そして楽しんでもらうために踊るんだ!これだけは忘れるなよ」
部集会で先輩が俺達に言ったこの一言がとても印象に残っていた
初めての部活。
1年生はまず基礎体力をつけるところから始まった。
外周(1週約0,9キロ)を10週それを1時間以内にこなしたり、階段ダッシュ、筋トレ、体幹トレーニングなどなど.....
さらにダンスには柔軟性も必要なのでストレッチを加えた上記のトレーニングを約1ヶ月〜2ヶ月続いた。
「はぁっ.......はぁっ......ちくしょ、いつになったら.....俺達...できるんだよ...」
外周を終えた後、俺の側で息を切らしながら皓貴は愚痴る。
「し...仕方ねぇ...だろ。やらなきゃ....体力続かないし、怪我だってする」
「わかってるけどよぉ....」
「お
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