第13話 条件と対立と
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海未は同時にため息をついてしまった。
俺は周りを無視してテスト勉強をする。模試の勉強もやりたいところだけど、普段のテストもきっちりやっておかないと後で酷い目にあうからね
でもはっきり言って音乃木坂のテスト範囲狭い。
前の学校の6割くらいなんじゃないのか?
応用も入るから難易度的にはそこそこなのだろう....
と、俺の隣に真姫が座り始めた。俺の事チラチラ見てるな〜とは思ってたけど
「あ..あの..大地先輩」
「ん〜?なんだ〜」
真姫はもじもじしながら俺に問題を見せにくる。
教えて欲しいのならそれなりの態度ってものがあるだろうに
「ん〜?」
「えっと.....この問題難しいのよ...」
「ふ〜ん...それで?」
「え?だ、だから....その......」
真っ赤になり過ぎて噴火しそうな勢いだ。でもこれを譲ったらこれからも舐めた態度で接せられる。ここでしっかり白黒つけなくてはな。
「教えて欲しいのならちゃんと言いな〜?」
「.......ここの問題...教えて...ください」
蚊の羽音のような小さな声でしかもちゃんと敬語で言うことができた。
「はいよくできました。」
俺は褒美に頭を撫でてやる
「?ぇえっ!!ちょちょっと!///」
「なんだよ...ほら教えてやるから」
そういえば真姫は医学部目指しているんだっけ?彼女が見せる問題はテスト範囲ではあるがかなりハイレベルな内容だった。さすがの俺も1年前の内容なので少し考え込む。
そしてすぐに思い出した
「あぁ..そっかそっか思い出した」
(む〜.....大くんと真姫ちゃん密着し過ぎだよ。頭を撫でてもらうのは穂乃果だけなのに....む〜)
穂乃果が大地と真姫のやり取りを見て嫉妬しているのは知る由も無かった
テスト勉強を始めて2時間が経過した頃。
俺は飽きた。俺の勉強スタイルは短時間集中型。1時間バリバリやって10分休憩を繰り返すスタイルである。でも今日は2時間ぶっ続けでやっていたため流石に集中力が切れてしまった。というか、ずっと真姫に勉強を教えていたので俺の勉強はさっぱり手付かずだけど....
「んじゃあ俺はもう帰るよ。」
勉強道具をバックに適当に押し込み、立ち上がる
「えぇ?もう帰っちゃうの?」
「あぁ、集中力無くなったんだよ。あとは家に帰ってやるよ」
「えぇ〜!じゃあ穂乃果も帰る〜」
「お前家に帰っても絶対やらねぇだろ」
こいつが家で勉強する姿想像できん!!
「んじゃあお疲れ〜」
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