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世界最年少のプロゲーマーが女性の世界に
外伝1 国別対抗戦予選リーグ編 1話
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だった。目の前にいる人間3人以外にも他の連中がいるのは容易に予想が出来る。
 この会場の何処かに夫と子供がいるのは間違いない。今日、女性の応援の為にこの会場に来ているのだから。しかし、連絡が1度も取れないのは明らかにおかしかった。考えるまでもなく目の前の連中の仲間が動いているのだろう。
 この会場に来るまでの間や、会場で押さえるにしても何事もなく押さえるというのは困難のはず。安全を兼ねて人通りの多い道を来るように伝えてあったのだから。仮に力づくで押さえるにしても、そんなことをすればすぐに通報が入る。日本という国の警察の優秀さは一級品だ。

 だが、会場や会場の近辺では騒ぎになっていない。

 それだけでもこの連中が頭が働く連中なんだと理解する。

 同時に疑問一つ沸く。

 頭の働く連中がたかが金なんかの為にこんなマネをするとは考えにくいのだ。金に関しては表向きの理由で、もっと別の理由があるように感じる。単純に金だけの目的ならばもっとやりようはあるからだ。要はアンバランスなのだ。頭を使った行動もあれば、そうではない行動もあるのが不可解。


「―――――――――」

「―――――――――」

 周りの連中がそれぞれ話し始める。

 ―――……どこの言語?

 少なくとも自分たちの言語である日本語、世界で一番メジャーな英語でもない。世界を転戦したことのある人間でも何処の言語かハッキリと分からないものだった。

 話し終えたのか3人の内2人が姿を消す。

「……アンタ1人が強いと言っても紛れというのは存在するわ。だから、もう1個仕込んでおかないとね」

 独り言のように呟いているその言葉を聞いて新たな疑問が浮き上がる。

 ―――……この人たちもしかして、女性? でも誰?

 湧いた疑問は1度頭の片隅に置き捨てる。それよりもその独り言で気になる単語が存在。

 ―――……『仕込み』? なんのこと。

「確か、アンタの対戦相手は13歳のガキだったな。たかが子供が大人のアンタに勝てるとは思わないけど万が一もあるかもしれないし?」

 ―――ふざけるな。

 その言葉に激昴の言葉が溢れ出そうになる。e-Sportsの世界において大人も子供もない。身体能力や体力の問われる競技ではない、重要なのは個人の感性と感覚に尽きる。そこに年齢や性別の壁など存在しないのだ。

 にも関わらず、そんな当たり前の事実を目の前の人間は抜かしたのだ。それだけでも目の前の人間はe-Sportsの関係者ではないことが理解できる。

「でもまぁ、こんな野蛮な男も優秀な女も一緒くたになっている世界なんて心底下らないから、修正させてもらおうかしらね」

 ―――こいつ、まさか。

 ISという軍事兵器が生まれ
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