【ハリー・ポッター】編
150 生き残った女の子
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?」
「……交通事故で亡くなったと聞いています」
ずももも=Aと効果音すら出そうな勢いでそう訊いてくるスネイプに、以前ペチュニアおばさんに訊いていた両親の死に様≠語る。……しかしスネイプからすれば、それは相当におかんむり≠ネ話だったらしく…
「リリー・エバンズとあの<Wェームズ・ポッターがマグルの乗り物で死亡──だと…? ……マグル共め…っ、なんたる侮辱か…っ!!」
――ピシャァァン!
その雷鳴はスネイプの激情の発露だったのかもしれない。……言葉の端から父──ジェームズ・ポッターを認めていたのも何となくたが感じられたが、やはり藪蛇になることが確実そうなので丁重にスルー。
……そして自分の気が逆立っていたのを自覚したのか、スネイプは「……失礼した」と一言断ると話題を転換してきた。
「……さて──それはそうと、これは私見ではあるが、君には優れた魔女になれる才能がある。……そんな君がこんな寂れた場所で潰えていく様は見たくはないのでね──君には是非とも我輩の意見としては君に手を取ってもらいたい」
そう手を差し伸べてくれているスネイプに、気になった事を訊いてみる事に。
「……その才≠磨くのが【ホグワーツ魔法魔術学校】と云うわけですか?」
「左様」
「もう一つだけ訊かせて下さい。……学生のスタートラインは皆一緒なのですか?」
「一部親等から英才教育を受けている者も中には居るが、今となっては君の様なマグル≠フ家庭──魔法使いでない家庭の者の出も大勢居る」
「そうですか…。……だったらボクを──」
ボクはスネイプ──スネイプ先生の言葉に納得して、先生の手を取ろうとした。……その時だった、ボクからしたら聞き覚えがありすぎる──しゃがれた、尊大な態度の怒号が聞こえたのは。
――「その娘から離れろ!」
怒号が聞こえた方に目を向けると、猟銃をスネイプ先生に向けたおじの姿が。怒りの余りか、頬をこれでもかと紅潮させている。……しかしスネイプ先生の行動はバーノンおじさんの指が引き金に掛かるより速かった。
「“武器よ去れ(エクスペリアームス)”。……これだから野蛮なマグルは」
やれやれ≠ニでも言いたげに武装解除≠フ呪文でおじさんが持っていた猟銃を吹き飛ばす。……すると今度は、ダーズリー家で一番当たり≠ェ強かった人物が甲高い声を上げた。
「止めて! ……今度は姉さんだけじゃなくて、その娘まで連れて行くのっ!?」
「……魔法界側≠ノ来ることを選んだのは彼女≠ナ──そして、彼女だ」
ペチュニアおばさんがその場に崩れ落ちるのを見ながらスネイプ先生の手をとる。……今日の日付は1991年の
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