【ハリー・ポッター】編
149 アニー・ポッター
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イタイ! イタイ! イタイ! イタイ! イタイ! イタイ! イタイ! いたい! いたい! いたい! いたい! いたい! いたい! いたい! いたい!)
頭は頭痛のお陰で正常に働かない。働いてくれない。……でも、頭痛の最中に出て来る覚えてない≠フに覚えている=A家族──らしき人物との会話の端に挙がる単語の数々から1つの、正答である可能性が一番高い答えを弾き出す。
「……私>氛氓っん、ボク≠フ名前はアニー・ポッター>氛氓ツまりは【ハリー・ポッター】の世界」
軈て頭痛も止み、乱れていた息を整えながら、事実関係を確認していく。
「……はぁはぁはぁ──ふぅ…。……養父はバーノン・ダーズリー=B養母はペチュニア・ダーズリー=B従兄弟にダドリー・ダーズリー=B……そして今日は、10歳のボクの誕生日──はは、笑えないよ…。……ん?」
【ハリー・ポッター】に於けるハリーポジ>氛氓ニ云う厄ネタに、現実逃避の一つや二つしたくなりつつも事実を並べていくうちに、ふと違和感を覚える。
「……物置部屋じゃないのか」
比較的に裕福だった前世≠フ家と比べたら小さくはあるが、間違いなく自室≠ェ与えられている事に驚く。……しかしそれはTS≠オて──女性になっている手前では当たり前の事だったのかもしれない。
……ダーズリー家>氛氓アの家が大好きな普通≠ノ考えたら少女を物置小屋で生活させるなんて、異常≠セから。
「……ホグワーツに行ったら、まずは“閉心術”を覚えなきゃ」
とりあえずはそう決心して、日課の朝食──兼、朝食作りの為にキッチンへと向かった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
目まぐるしい程に流れてく季節に置いてけぼりならない様にしているうちに10ヶ月近くが経過していた。1991年も半ばに差し掛かり──7月ももうすでに終わろうとしていた。
「……ハッピーバースデー、アニー──なんちゃって」
イギリスのどこか海がすぐそこ見えるとある小屋。すぐ近くでぐごーぐごー、と鼾を発てながら眠りこけるダドリーがこれみよがしに着けている──カッチョイイ腕時計≠見ては、日付が変わった瞬間にそんな事を呟いてみる。
……ボクが取れていれば、隠せていたホグワーツからの手紙だが、なんの因果か──この世界線ではペチュニアおばさんが取っていて、こんな海辺の小屋に来る羽目になっていたのだ。
「会いたいよ、真人君…」
日々の児童虐待に近い扱いにしても、色々と限界で、口からは──精神が肉体に引っ張られているからか、そんな弱音も出てくる。
……そんな時だ
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