暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
列車の行方は誰も知らない
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ヤニヤ笑いを向ける男はしかし、軽く肩をすくめると真剣な口調に転じた。
『ま、今回こうしてお前に連絡したのは、やってもらいたいことがあんだよ』
「そんなこったろーと思ったですよ。でもでも、それなら
史羽
(
あやは
)
っちに任せたらよくなーい?ってか、だいたいいっつもそーしてんじゃん」
女の口調に遠慮や配慮、ましてや敬語の精神など一切ない。
想ったことを素直に言葉に乗せている。
『……そーもいかねぇことになったからな』
「…………ほう」
この男にしては珍しく言葉尻を濁す様子に女は思わず黙り込む。
その一挙一動になぜか鋭く目を細める小日向相馬を放って置き、しかるのちに女は狭いコンパートメントの中で立ち上がって高らかに叫んだ。
「デレ期が来たああああああああああああっっっッッ!!」
ずこっ。
画面が激しくブレ、男の顔がフレームアウトしそうになる。
『……いったいぜんたい、何をトチ狂ったことを言い出すんだお前は……』
「え〜?だってこれまでずっと史羽っちと二人っきりでコソコソしてたのに、ここにきてあたしに頼るとかぁ。おねーさん、ちょっと嬉しいゾ☆」
『別に頼るとか……はぁ、聞いちゃいねぇ』
きゃっほーい!と転げまわる女に頭痛を覚えたかのように額に手を当てる小日向相馬。
当然のように隣のコンパートメントから非難の壁ドンが聞こえてきたが、その返事として発砲音と鉛玉を適当に振る舞い、女は満面の笑みで画面に向き直る。
「さぁて、次は誰を殺せばいいのかな?」
『お前のそこんトコは素直に評価してるよ』
頼むぞ、と男は言う。
小日向相馬は言う。
『頼むぞ、リーリャ=A=カラシニコフ』
「
了解
(
イエッサー
)
♪」
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