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衛宮士郎の新たなる道
第27話 問題だらけの英霊召喚
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していなかった。
 主催者とお抱えの魔術師達も含めてだった。
 勿論英霊召喚の術式の情報までも綺麗サッパリにだ。


 −Interlude−


 ほぼ同時刻。
 深夜二時頃、士郎にスカサハ、和成と利信、それに雷画と嵐臥の計6人は衛宮邸の地下に居た。

 「師匠。此処、旅行前よりだいぶ広くなった感じがするんですが・・・」
 「うむ。お前たちがいなかったのもあって、暇を持て余していたので少し拡張させようとしたらつい興が乗って、予定よりもかなり広くなってしまったな」
 「師匠・・・」
 「やりすぎじゃろ・・・」

 スカサハの茶目っ気に、士郎と雷画が呆れるように溜息を吐いた。
 そこに和成がある事に気付く。
 壁側にある人形が数体立てかけられていた。

 「スカサハ殿。あの人間に酷似した等身大の人形は何ですか?」
 「あー。アレは士郎の記憶を勝手に覗いてみた時に、稀代の人形師が作っていたモノをまねたものだな。英霊を召喚した場合、現界維持まで魔力を持っていかれるだろうから、あの人形に納めればいい。そうすれば宝具解放時以外で魔力の消費を抑えられるだろう?――――オリジナルでは無いとはいえ、中々の出来栄えと自画自賛したいな!」
 「師匠・・・・・・」
 「せめて、士郎坊の許可取ってからしてくださいな。スカサハ殿・・・」

 全く罪悪感なく淡々と説明するスカサハに、先ほど以上に溜息をつく士郎。
 そして嵐臥も呆れていた。

 「そんな事より召喚の準備は完了しているのだ。とっととやらんか」
 「そんな事って・・・・・・もういいです。――――ですけど師匠。英霊に近づけない制約は大丈夫なんですか?」
 「その事なら一応のある程度の解呪に成功している。少なくともこの衛宮邸内と藤村邸内では大丈夫だ。近づこうが近づかれようが強制的に離れる事は無い」
 「では、外ではまだ?」
 「私の方から近づくのはまだのぉ。全く、面倒な制約じゃ」

 誰に当たる訳でもなく、スカサハは1人毒づいた。
 その事には誰も突っ込まない。
 此処で突っ込んだ質問をすれば、火の粉どころか大火を受けるのを理解していたからだ。
 そこで利信はスカサハに声を掛けたくないのと時刻も迫っているので、士郎にある聖遺物を渡した。

 「これはどんな縁があるんですか?」
 「知らん」
 「は?」
 「俺は趣味で、勘当された家にちょくちょく嫌がらせしに不法侵入するんだけどよ。今回も侵入するだけなら楽だったんだが、罠を仕掛けられていたようで聖遺物らしき物を盗み出すのを苦労したぜ!それでな――――」

 利信の常識から逸脱した話に誰も彼もが頭を押さえた。
 スカサハ以外は。

 「ふむふむ。それで?」
 「ええ、これがもう、楽しくって
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